助監督さんが、10mくらい転がったんです
──今回は風速25mという暴風に見舞われたそうですね。
そうなんです。助監督さんが10mくらい転がってしまって、僕も「手、貸せ!」って叫んで助けようとしました。演者とスタッフが、隔てなく一致団結していたんです。困った時にはみんなで助け合うし、面白いことはみんなで共有できるチームでしたね。
──今回のロケ地となった常念岳と燕岳(共に長野県)へは、初めていらっしゃったのですか?
そうです。特に燕岳は、山頂が王冠のように見えて、本当に美しかったですね。工藤さんも仰っていた「登った山を好きになる」というのは、その通りだと思います。
自分の撮影がない時でも、景色を見たくて撮影チームに付いて行ったこともありました。標高のせいなのか鼻血が止まらなくなって、メークさんにご迷惑をお掛けしちゃったんですけど(笑)。
──撮影以外の時間は、どのように過ごされたのですか?
時間があるとアイスクリームを買いに行ったり、コーヒーを飲んだり、それから、スイカや焼きとうもろこしも食べました! おやきを何人かで回し食べした時には、「おまえ、一口大きくない!?」って言い争ったことも(笑)。「あいつ、どこ行った?」って言われる前に帰らなくちゃいけなかったんですけど(笑)、満喫しましたね。
柚月とのシーンは、感情に任せて演じました
──今作では、柚月と木嶋の恋模様も見どころだと思います。特に意識されたことはありますか?
山を登る工藤さんを、「こういうところにほれたのかな」と木嶋の視点で見ていました。あとは感情に任せて、素直に演じていましたね。
「今、行こう!」という感じで、気持ちが高まった時にそのまま本番を撮影したんです。工藤さんが去年の柚月と重なって見えたりもして、不思議な感覚でしたね。
今回、そういう面では「すっきり」したラストになっています。いったん感情に区切りがついて、“しまっておく引き出し”を見つけたと言いますか。そして、その“感情”はまたいつでも取り出せますので、ぜひパート3で!(笑)
──やはり、シリーズ化を望まれているのですね!
山を舞台に、いろんな人の人生を描いているのがこの作品なんです。だから、どんな物語でも描いていけるのが、「山女日記」の良さなのだと思います。
プロデューサーさんには、具体的に提案していますよ!(笑) 今回の撮影に入る前から「パート3も!」と言っていたので、ツッコまれましたが…。
──最後に、あらためて本作の見どころと、視聴者・読者の方へのメッセージをお願いします。
山を登ることは、「人生と一緒だな」と思うんです。僕は前作で木嶋が言っていた「ひと足ひと足、足の置き場を覚える」というせりふが好きなのですが、そういう人生そのものと重なることを考えられるのが、登山のよさだと思います。
だから、登山がもっともっと、皆さんにとって身近なものになればいいなと思いますね。装備を準備しないといけないので敬遠されがちなのかもしれないけど、やることは「歩くだけ」ですから。その単純作業の美しさが魅力だと思います。
僕も、プライベートでも登りたいと思っているんです。山好きの人にも、まだ山に登ったことがない人にも楽しんでいただける作品になっていますので、ぜひ多くの方に見ていただけたらと思います!
・山フェスに行こう〜常念岳〜
10月29日(日)夜10:00〜10:50
・アルプスの女王〜燕岳〜
11月5日(日)夜10:00〜10:50
いずれもNHK BSプレミアムにて放送
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