「陸王」義足の陸上選手・中西麻耶が記者役で竹内涼真と共演!
TBS系で放送中の日曜劇場「陸王」(毎週日曜夜9:00-9:54)。11月5日(日)に放送される第3話に、北京、ロンドン、リオデジャネイロと3大会連続でパラリンピックに出場し、今年開催された世界パラ陸上では女子走り幅跳びで銅メダルを獲得した中西麻耶選手が、雑誌社の記者役として出演することが明らかとなった。
1985年生まれの中西選手は、2006年に仕事中の事故で右膝から下を切断。翌年、義肢装具士の臼井二美男さんとの出会いをきっかけに陸上競技を始め、同年10月には100m走、200m走で日本記録を樹立、障がい者アスリートとして鮮烈なデビューを飾った。
さらに2009年9月のジャパンパラリンピックでは走り幅跳びでも日本記録を樹立。2016年5月には第27回日本パラ陸上競技選手権大会に出場し、走り幅跳びで5m51cmを記録し優勝。自身が持つアジア記録・日本記録を更新した。
そんな中西選手が演じる記者・島遥香は、竹内涼真演じるダイワ食品陸上競技部の茂木裕人に取材を依頼するという役どころ。
中西選手は「ドラマは未知の世界だったので、どのように演技したらいいのかすべて手探りで、最初はどうしたらいいのか分かりませんでした。陸上選手としては、陸上にフォーカスされたドラマを作っていただけていることに仲間とうれしいよねと話しますし、その一部に携われることは大変うれしく思っています。
2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて、これからいろんな方が動くと思いますが、足袋と陸上は普通に考えたらイコールではないけれど、足袋屋の角度から陸上に関われることを発見できたからこの作品があると思うんです。
このドラマは、何か自分にできることがあるんじゃないかと思ってもらえる作品だと思います。私にとって『陸王』は、陸上の練習をしていて背中を押してもらえる存在です」と感想を述べた。
第3話は、宮沢(役所広司)の懸命な説得によって、「陸王」開発に欠かせない素材「シルクレイ」を使用できることになったこはぜ屋。飯山(寺尾聰)は特許使用の条件として、自分自身も陸王の開発チームに加わりたいと申し出る。
こうして陸王の本格的なソール作りが始まろうとしていた。しかし、富島(志賀廣太郎)は、一度は会社をつぶした飯山という人間が果たして信用できるのか懐疑的な目を向けていた。
一方、アトランティスからスポンサード契約を打ち切られた茂木(竹内涼真)は、けがを治すため、わらをもつかむ思いで宮沢が送った陸王に足を入れた。その履き心地に驚きを隠せない茂木だったが、走るうちにソールの不安定さが露呈する…という展開。