なつめ「そっちで赤ちゃん守れなかった。ごめん」
なつめの妊娠が判明。幹太が以前から子供を欲しがっていたこともあり、驚きと喜びがこみ上げるなつめだったが、一方で、ミックスが終わって幹太と別々の世界を生きることになるなら、幹太には妊娠の事実を伝えない方がいいのでは…と思い悩む。その頃、なつめの身に起きたことをまだ知らない幹太は、ミックスの時間が徐々に短くなっていることに気づき、危機感を募らせていた。
そんな中、幹太となつめはそれぞれの世界でオムツのCM撮影をすることに。撮影を終え、モデル役の赤ちゃんがかわいかったとうれしそうに話す幹太を前に、なつめは幹太が生きる世界でおなかの赤ちゃんを守れなかったこと、幹太にわが子を抱っこさせてあげられないかもしれないという罪悪感に押しつぶされそうになる。幹太は、そんな妻の異変に気づいていたが、まさか妊娠しているとは思いもよらず、少し具合が悪いだけだというなつめの体調を案ずる。
ミックスの時間が訪れる。なつめがお腹に手を当てると「お腹痛い?」と心配する幹太の手を取って、なつめは自分のお腹に当てる。そして、幹太の目を見つめて「ここに幹太と私の赤ちゃんがいる」と伝えると、幹太は「赤ちゃん?俺となつめの?」と顔をほころばせる。
なつめは目をうるませて「ごめんなさい。そっちで赤ちゃん守れなかった。ごめん、ごめんね幹太」と謝る。「幹太が知ったら悲しむと思って…」となつめが言いかけると、幹太は抱き締めて「なつめはそっちで守ってくれた」と涙を流す。「ミックスの終わりが近いとか、そもそもミックスが何なのかとか全然意味分かんなくて理解できないけど、今ここにある命は守らなきゃいけないってことは分かる。どんな状況でも絶対」と言って体を離してなつめを見つめると「何としてでも乗り越えよう。俺たち家族で」と言い、なつめも大きくうなずく。
なつめも涙を流しながら「幹太」と言って再び抱きつき、幹太は「子どもだよ。大丈夫、大丈夫だから」と安心させ、2人で抱き合うのだった。
なつめが妊娠した明るい未来と、2人が一緒にいられないのではないかという不安が同時に押し寄せて、涙がこぼれた。X(旧Twitter)でも、「幸せな未来になってほしい、、幹太くんに自分の赤ちゃんを抱っこさせてあげてほしい」「どうか最終回に奇跡が起きますように」「涙が止まりませんでした」「『赤ちゃん守れなくてごめん』のとこで、涙腺崩壊した」「赤ちゃんと3人の未来が待っていますように」とコメントが寄せられ、トレンド1位を獲得した。
◆構成・文=入江奈々






























