青白いライトがステージを照らし、「Nulbarichです。よろしくお願いします!」とボーカル・JQのあいさつとともにNulbarichが登場。美しいキーボードの音色が鳴り響き、これまでの2組とはまた一味違ったテイストに会場を染め上げていく。
早速、「It's Who We Are」を披露。ジャズやファンクを中心としたブラックミュージックに、ポップスとロックを程よく取り入れたサウンドを奏でるNulbarich。そこに甘い歌声が加わることで、グルーブ感を醸し出す。この落ち着いたメロディーに、観客は酔いしれていた。
続いて、メロウな雰囲気が漂う「Lipstick」へと曲が移り変わる。おしゃれな空間に彩られていく会場を見ながら、JQは「さあ、続いていきましょう!」と今度はソウル調で、どこか大人の魅力を感じるメロディーを持った「Spread Butter On My Bread」を流しだした。
「皆さんに1つだけお願いがあります」とJQは「on and on」と歌うよう話を切り出すと、たちまち「on and on」が掛かりだす。観客からは「on and on」の大合唱が巻き起こる。JQがあおり気味に「Hey girl 僕の声は聞こえてますか?」と歌詞中のフレーズを歌い上げると、観客からは黄色い声が飛び交った。
途中、JQは「Are you ready?」と声を張り上げ、楽しそうに歌っていた。
「ありがとうございます! あらためて、Nulbarichと申します。初めての人が多いと思うんですけれども。頑張ります。よろしくお願いします!」とあいさつすると、観客からは喜びの声が上がる。
「先輩たちの背中を追えるように、これからもよろしくお願いします!」と再びあいさつをすると、Nulbarichがこれから“新しい時代”を作っていくことを約束するかのように「NEW ERA」がスタート。アーバンでグルーヴィーなサウンドに、観客は熱狂した。
「ありがとうございます! 次の曲で最後です。本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを述べ、「Follow Me」が流れ出す。観客は曲に合わせて大きく手を振りながら、ディープな時間を堪能した。JQは「ありがとうございました!」と何度も礼を述べながら、鳴り止まない拍手がNulbarichを包み込んだ。
第一部のトリを飾る中田ヤスタカが登場すると、「Source of Light」からキックオフ。打って変わって、ホールにはエレクトロダンスミュージックがあたり一面に鳴り響く。激しいサウンドに合わせて、観客は手を元気よく縦に振っていた。
スタジオが一気に最高潮に達したところで、中田は「NANIMONO(feat.米津玄師)」をドロップ。ライトが回転する演出を取り入れ、観客も音に合わせておのおの楽しんでいた。気付けば飛び跳ねる人が続出していたほどの盛り上がりを見せる。
中田は国内のアーティストだけではなく、国外のアーティストとタッグを組む、リミックスを提供するなど、その活動は幅広い。そのうち、中田が手掛けた作品のひとつである「Stay (Yasutaka Nakata Remix)」と「Love Don't Lie (feat. ROSII)」を披露した。重低音が響きわたる中、煙の演出も投下。観客の熱気はさらにヒートアップする。
次の曲へと移り変わる間、観客は拍手で間を繋げた。次第に「Crazy Crazy」へと曲が変わっていく。この曲は、きゃりーぱみゅぱみゅと、きゃりーの大ファンだという、世界中に注目を集めるシンガーソングライター・Charli XCXが夢の競演を遂げたことで一躍注目を集めている。
続くダンスチューンはPerfumeの「If you wanna」。曲に合わせて手をたたく観客のボルテージが上がると同じタイミングで、またしてもスモークの演出を取り入れる。
その後はCM曲にもなった、フューチャーベースを取り入れたサウンドが特徴的な「White Cube」を流す。さらに、飯豊まりえと武田玲奈がW主演を務めた青春コメディー「マジで航海してます。」(2017年、TBSほか)のオープニングテーマにもなった「Jump in Tonight(feat. 眞白桃々)」で畳み掛けていく。
中田は最後にレッドブル・ミュージック・フェスティバル東京 2017「SOUND JUNCTION - 渋谷音楽交差点」のテーマソングとなった「Give You More」を披露し、第一部を締めくくった。
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