人気ゲーム「刀剣乱舞」を原案としたミュージカル『刀剣乱舞』~つはものどもがゆめのあと~が11月4日(土)、TOKYO DOME CITY HALLにて開幕。初日公演に先駆け公開ゲネプロが行われ、三日月宗近役の黒羽麻璃央らキャスト陣ほか、演出の茅野イサムが初日会見に出席した。
名だたる刀剣が戦士の姿となった“刀剣男士”を収集・育成するシミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMM GAMES/Nitroplus)を原案に、2015 年秋に初演、2016 年には「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」の2作を上演した本シリーズ。1部のミュージカルでは歴史上の戦場を舞台に刀剣男士が激しく闘い、歌い、優雅に舞うステージを、2部ではオリジナル衣装に身を包んだ彼らが、華麗なライブパフォーマンスを繰り広げるという斬新構成で話題となった。
シリーズ4 作目の今作では、「阿津賀志山異聞」で出陣した刀剣男士のうち、三日月宗近、小狐丸、岩融、今剣の4振りが再登場。さらに、源氏の重宝といわれる髭切、膝丸の2振りが加わり、平安末期~鎌倉初期を舞台に新たな物語を描く。
本作について黒羽は「今回、1部2部ともに“攻め”の姿勢を持っているので、今までの3作品とはまた違った、いい味を出せているのではないかと」と自信。「審神者(さにわ)の皆さんは、いいものを作ってくると期待してくださっているので、遥か上をいく作品をお届けしたい。頑張ります!」と意気込みを見せた。
小狐丸役の北園涼は初日を前に「緊張しています」と素直な感想。続けて「“阿津賀志山異聞”を経て、僕たちが刀剣男士としてどれだけ成長したかということがこの作品に込められている」と語り、演出の茅野も「“三条”メンバーのこの2年間の成長に一番驚いた。役者としての彼ら個人の成長が、この本丸の刀剣男士たちの成長と重なっている」と絶賛。
また、岩融役の佐伯大地も「僕ら三条の刀剣男士は歴が長いので、刀剣男士としても、人としても、役者としても苦楽を共にしてきた仲間が本当に心強い」と絆を再確認。フォトセッションで抜刀ポーズのリクエストのあった場面でも、佐伯が「(薙刀だから)抜刀しようとすると、みんなをなぎ倒すよね(笑)」と語ると隣の黒羽が「ダメダメ(笑)」突っ込むなど仲の良い姿を見せていた。
一方本公演から参加する髭切役・三浦宏規、膝丸役・高野洸について茅野は「ゴールデンルーキー」と説明し、「彼ら新人を、先輩たちがしっかりと見守ったりリードしたりしていて良い稽古場だった」と振り返った。
そんな三浦は、本作に憧れを持っていたそうで「こうして刀剣男士として立てていることが夢のよう。客席で見ていた憧れの先輩方の胸を借りながらも一生懸命食らいつきたい」と熱い思いを吐露。高野も「刀剣男士のキャストとして歴史が長い4人の皆さんにとても優しくしてもらって今日まで来られました」と感謝を述べた。
そう語られるほど稽古場は先輩後輩の関係がすっかりできあがっているのかと思いきや、茅野から「ふたりはお芝居についてはまだまだキャリアは短いですが、歌やダンスに関しては先輩たちを凌駕するくらいのスキルを持っている」と話し「佐伯は教えてもらってたもんね」と暴露。これに佐伯も「そうですね(笑)。振りを教えてもらってました」と、それぞれの得意分野を補い合う関係だと明かした。
最後茅野は本作について「一言で言うと”衝撃作”。今まで踏み込んでいかなかった“刀剣乱舞”の深い世界に今回は踏み込んでいるので、見に来てくださる方々も驚かれるんじゃないかと。でも、これも“刀剣乱舞”だと胸を張ってお見せできる作品になっている」と自信を覗かせる。
今剣役の大平峻也も「今剣が義経公の守り刀ということで、義経の歴史をすごく調べたのですが、今回の稽古をする中で、もしかしたら歴史にはこういうこともあったんじゃないか、と感じた。色々な伝説がある中でこの公演が、100年後、200年後に、源義経の1つの伝説として残ったら良い」と、未来に思いを馳せていた。
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