
俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第41回は、5月に閉幕した舞台「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」(KAAT神奈川芸術劇場ホール)を振り返ってもらいました。

エーステ公演が無事終演「カンパニーの絆を再発見できた」
──3月から約2カ月間続いたエーステ最新公演が無事に終幕しました。まずは率直な感想をお聞かせください。
改めてすごい公演だったなと思っています。稽古が始まったのが1月の下旬だったので、そこから数えると半年近くも続いた長丁場。さらに今回は前後期でそれぞれ2公演、トータル4公演あり、そのすべての稽古をほぼ同時進行で行いました。そのため本当に時間が足りなくて、出演者はみんな不安もあったんですが、無事に走り抜けることができてホッとしています。
──前々回(第39回/2025年4月16日公開「俳優・染谷俊之がエーステ最新公演前期を総括 最も印象に残っているシーンとは」)のインタビューで前期公演の総括をしてもらいましたので、今回は後期公演(C・D公演)について伺います。前期に引き続き、春・夏・秋・冬組の全メンバーが総出演しました。全員が同時に舞台に立つシーンはどうでしたか?
(舞台が)すごく狭かったです(笑)。そのため立ち位置も難しくて、ちょっと動くと誰かにカブってしまうので、互いに気を遣いながら息を合わせました。全員が集まるシーンはいくつかあったんですが、どれもけっこう見える景色が似ていたので「このシーンは次にどう動くんだっけ?」みたいなことになりかねず、常に緊張感がありました。
──後期公演で特に印象に残っているシーンは?
やっぱりD公演ですね。(染谷演じる卯月千景の)春組がメインのターンということももちろんありますが、ストーリーがすごく感動的でした。簡単に説明すると、とある事情で一旦解散してバラバラになったメンバーがもう一度集まって劇中劇に挑むという話です。さらにそれとは別に、C・D公演を通してもう1つのストーリーが展開していました。春組リーダーの佐久間咲也(演:横田龍儀)が自分の出生を調べて、家族を探すというものです。D公演の佳境で、家族を探す彼を春組のメンバーが迎えに行くシーンがあって、それが劇中劇の中でも主人公役の咲也に対して、同じ星の民である僕ら春組のメンバーが「おかえり」って出迎えるシーンとシンクロしていて、思わずぐっとくるものがありました。
──今回の公演で新たに発見できたことはありますか?
カンパニーの絆ですね。昨年の「Four Seasons LIVE」(2024年10・11月)もそうでしたが、全員が1つの目標に向かって進んでいくというのは、劇中のキャラクターはもちろん、それぞれの演者としてもリアルに共有できた部分なので、それがエーステの魅力なんだなと改めて思いました。

春組を一致団結させた「ボーイスカウトのセレモニー」とは?

──ここからはエーステ公演中の舞台裏について伺います。公演期間が長かったですが、楽屋では誰と一緒にいることが多かったですか?
楽屋は基本的に組ごとで分かれていたので、必然的に春組のメンバーと一緒にいる時間がやっぱり長かったですね。春組は本当に仲がいいんです。みんなでキャッキャしていて、笑いが絶えない明るい楽屋でした。
──公演期間中に春組の中で流行ったことはありましたか?
ボーイスカウトのセレモニー(笑)。子どものころ、僕はボーイスカウトに入っていたんですが、朝7時か8時くらいに行うセレモニーがあったんです。何かの会話の流れでそれを披露したら、なぜかみんなが気に入っちゃって、本番前に毎日やっていました。
──どんなセレモニーですか?
指を2本突き出して、みんなで円になって、コールリーダーが「リス♪」と呼びかけたら、みんなで続いて「リス、ウサギ♪ ウォ、ウォ、ウォ! おはようございます!」って叫ぶんです(笑)。歌詞は毎回違うんですけど、「本番前にこれをやらないとテンションが上がらないよね?」ってみんなが言い出して、春組の恒例儀式になりました。
──全員でやることで一体感が生まれて、「今日も1日頑張ろう!」という気持ちになれるのでいいですね!
そうなんですよ。公演の終盤はみんな体に少し疲れがたまってきていたので、「やらないと元気が出ないよ」という人もいて。結束が高まったと思います。あとは、春組は全員で行動することが多くて、週に1回は食事会を開いていました。劇場(KAAT神奈川芸術劇場/神奈川県横浜市)から近かったので、横浜中華街にも行きましたし、居酒屋さんみたいなところで、みんなでワイワイご飯を食べました。その時はさすがに舞台の話はせず、とりとめのない話で盛り上がっていました。
──他の組との交流もありましたか?
僕は誰とでも万遍なく話をしていましたね。前から知り合いだった人もいましたし、初めましての人ともけっこうすぐに仲良くなれました。春組の楽屋がどうやら居心地がいいらしく、他の組のメンバーがよく来ていましたね。毎日誰かが必ずやって来て、自由に遊んで帰っていくという感じでした。































