'09年10月〜12月に毎日放送ほかで放送されたドラマ「古代少女ドグちゃん」が映画化。2月20日(土)から「きょーれつ! もーれつ!! 古代少女ドグちゃんまつり! スペシャル・ムービー・エディション」として公開される。
本シリーズは、1万年の眠りから覚めた“神様”ドグちゃん(谷澤恵里香)が、古代から現代まで生き続ける妖怪たちと戦う姿を描いた物語。ドグちゃんが居候する家の一人息子・杉原誠(窪田正孝)との恋愛や、引きこもりである彼とその父・謙三(上川隆也)のきずな、亡き母・小百合(斉藤由貴)への思いなども含んだ幅広いストーリーが展開する。映画版はドラマの名場面に新たに撮り下ろしたシーンを加えて構成。また、今回の映画版でしか見ることができない“パイロット版”が新規で制作され、本編に続いて上映される。
本作で連続ドラマ初出演&初主演を果たしたアイドリング!!!の谷澤が、ドラマ版、映画版の撮影秘話を語ってくれた。
――まずは「ドグちゃん」という作品との出会いについて教えてください。
オーディションを受けて、その時「水着で街を歩ける?」と質問されたので、「大丈夫です」って答えたんですど、その時点では詳しい内容を知らなくて。オーディション合格のお知らせを頂いてから、マネジャーさんに「衣装の型を取りに行くよ」って言われたんですよ。サイズを図るのかなぁと思っていたら、石こうで本当に型を取ったのでビックリ! だから、あの土偶ビキニは完全にわたしサイズのコスチュームなんです。
――ユニークかつセクシーな衣装なので、かなりのチャレンジだったのではないでしょうか?
衣装を初めて見た時は驚きましたね。胸元にカメラが寄るシーンなんかも結構あったけど、演じている時は気になりませんでした。実は、胸が大きいことはこの仕事を始めるまでずっとコンプレックスだったんです。“いつか脂肪吸引したいな…”って思うほど気にしていて、うつ伏せで寝たりさらしをまいたりしていたぐらい。かわいい服を着たくても、それさえ制限されちゃうから本当に嫌だったんです。でも、今は武器の1つとして頑張っていこうと思っています。「あぁ、胸いっぱい!」っていうせりふもありますし、それも含めてドグちゃんですから。
――撮影中、プロポーションを維持するのが大変だったんじゃないですか?
ドラマの撮影が終わったのが昨年7月で、映画化の話は9月ぐらいに頂きました。数カ月のブランクがあったので、役に戻れるか不安でしたけど、コスチュームを着たら自然とドグちゃんに戻れた感じです。ただ、ドラマが終わった直後に安心してたくさん食べちゃったんですよ(笑)。撮影中は、少しの量でちゃんとカロリーがとれるダイエット食品を用意してもらっていたんです。食べてもおなかが出ないもので“ドグ飯”って呼んでたものなんですけど、ドラマ終了後はそのドグ飯の反動でいっぱい食べちゃった。慌ててジムに通おうと思ったら近所のジムがつぶれちゃっていたので、取りあえず“土手”を走りました(笑)。
――土手というのがドグちゃんらしいですね。撮影で“ドグちゃん”らしくて印象的だったシーンはありますか?
ドグちゃんが眠りから覚めて土から出てくるシーンです。この作品の中では一番初めにドグちゃんが登場する場面なんですけど、実はクランクアップの日に撮影したんですよ。土から出てきて「出発っ!」って元気いっぱいに言うんですけど、本心では“撮影が終わっちゃうのが嫌だなぁ…”という思いがあったので、あのセリフは言いたくなかったですね。だからとても印象に残っています。
(2)へ続く