
長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『あのちゃんねる』(テレビ朝日)をチョイス。
ツイ消しという表現方法『あのちゃんねる』
テレビ朝日にて月曜24時25分から毎週放送されている、あのちゃんの冠番組『あのちゃんねる』。本日のテーマは、”言うほどでもないモヤる話”。ツイ消し常習犯のあのちゃんが、シソンヌ・長谷川忍、松村沙友理、JO1・與那城奨、オズワルド・伊藤俊介といったゲスト陣と、一瞬呟いてすぐツイ消しする程度の話を持ち寄って、共感度を競い合う。
メッチャ面白かった。私は『あのちゃんねる』を(たぶん)初めて見たので、他の回がどういうノリなのかは分からないけれども、今回は王道も王道のトーク・バラエティ。こういうのホントすこ。共感を示すボタンが”わかりみボタン”って名前なのも、今っぽい抜け感があって素晴らしいね。演者の衣装がパジャマなのも相まって、深夜に酒でも飲みながらゲラゲラ笑う(半角なのが重要だ)のにうってつけの番組だ。ただ、私は、ゲラゲラ笑いながら、少なくない感傷を抱いたのも事実。スタジオの5人はすごく楽しそうに話しているうえに芸能人である。私は芸能人に深いあこがれを持っているから、見ていてミハ苦しかった。ああ、芸能人になりたいなあ。もう30になるというのにまだこんなことを言っているのだから呆れたものだ。19歳の頃から何も変わっていない。ちなみにミハ苦しいとは己のミーハー根性が心で暴れていて苦しいという意味の言葉である。
さて、私にも大量の前科がある”ツイ消し”について……。私のツイ消しは、番組内であのちゃんが言っていた「言いたいんだけど、残すほどではない」というノリではなく、「言った瞬間に後悔してすぐ消す」という情けない理由によるものばかりである。若い頃は本当に多かったなあ。面白いと思って書いたことが、全世界に公開された1秒後に死ぬほどつまらなくなるのだ。店ではカッコイイと思ったTシャツが家に持ち帰ったとたんに死ぬほどダサくなるのも同じ。あらゆるモノは、すぐに形と匂いを変えるナマモノなのだ。
しかし、最近は、「ツイ消しというのもひとつの表現方法ではないか」と考えるようになってきた。たとえば「ホットドッグ」という6文字のツイートをタップして「このツイートは削除されました」と表示されたら、笑うだろう。メチャクチャ面白い。発言を取り消すだけではなく、こういった使い方もできるというわけだ。ちなみに、「ホットドッグ」と「このツイートは削除されました」のスクリーンショットを並べても面白さは半減する。ツイートをタップする → 消えている という、アクティブな動線が必要だ。だから成立させるのが非常に難しく、その希少性も面白さに一役買っている。いつか実践してみたい。もうしてるかもしれないけどね。
最後に余談だが、番組内で、「あ、テレビで言っていいんだ」という言葉が出てきて驚いた。私が知らないだけで、みな当たり前に言っているのだろうか?私はブランディング的に下ネタNGなんで、ここにその言葉を直接引用することはできない。ぜひ実際に番組を見て、確認していただきたい。
■文/城戸
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。





































