フテネコは現在、TwitterやLINEスタンプでも人気。これまでの経緯はどのようなものだったのだろうか?
芦沢「フテネコを描き始めたのは2011年ごろ。当時はホテルでバイトをしていて、休憩時間が多くて暇だったんです。最初はサラリーマン大喜利みたいな感じで絵を描き始めて。もともと、吉田戦車さんが好きだったので、そんな感じを目指して描いていたんです。あるとき、たまたま人物の隣にネコを添えたんですよね。仲のいいバンドをやっている子たちが『うちのネコに似てる』と言いつつリツイートしてくれたりするようになり、バンドをやっている人に向けたネコを描いたら面白いかな、と思って描き始めたのが最初ですね」
瀬戸「へ~そうなんだ」
芦沢「フォロワー数がバーッと増えていって、マネジャーさんも『何か最近、Twitter頑張ってるらしいね』って。それで続けなきゃと思って、『よし、一日3枚描こう』と。朝昼晩、1年以上、続けて描いていました。それから挿絵の依頼や、出版のお話が少しずつ増えていったような感じ」
瀬戸「すごいなあ。それで書籍化までして」
芦沢「うん、だいぶ時間が飛んだけど(笑)。ちなみにフテネコという名前は、チャットモンチーの福岡晃子ちゃんが付けてくれました」
瀬戸「まあムネトさんは絵がうまい。俺も絵を描くけど、めっちゃ時間がかかるんですよ。ムネトさんのライブドローイング動画を見たことがあるんですけど、もうササっと描くじゃないですか。それが本当にうらやましいです」
芦沢「絵はね…本当にたくさん描くしかないんだよね。僕も今でもとにかく描くようにしてます」
瀬戸「やっぱりそうなんだ。海の中にいるフテネコの話とか、すごいなあって。白黒で海の中ですよ? どう描くの?って」
芦沢「ありましたね~。あれはね、水の中にいる人って、浮力でちょっと変な動きするでしょ? そこを描くんですよね。…っていうか、絵のうまさを褒めるような本でもないんだよ、この本は(笑)」
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