芦沢はテレビの外側からテレビを描くが、瀬戸は現在、テレビの中でドラマ「先に生まれただけの僕」に出演中。バリバリの商社マンとして働いてきた櫻井翔演じる主人公・鳴海涼介が、校長として高校に出向を命じられ、学園改革に奮闘するという内容だ。瀬戸は、鳴海が計画する変革の一つのきっかけとなる英語教師・島津智一を演じているが、その感想は?
芦沢「瀬戸くんは、本当に演技が好きなんだろうなってのが見てて伝わってきます」
瀬戸「本当ですか。うれしい」
芦沢「ドラマもですけど、舞台も見に行くと、発狂してしまうようなすごい役もやってて。普段はできないようなことも、お芝居という力を借りるとここまでやれちゃうんだなと、驚かされます」
瀬戸「舞台は放送と比べるとやっちゃいけないことがあんまりないので、いろいろ挑戦できますよね。でも、今回の『先に生まれただけの僕』では結構挑戦してるんですよ。一番最初に櫻井さん演じる鳴海校長の味方になる人で、それがきっかけで学校が変わっていくというポイントになる人なんです。最初、第1、2話はほぼ何もしゃべらないキャラで、第3話から一気に覚醒していく。今後どんどん頭がおかしくなっていきますので(笑)、楽しみにしていてほしいです。演技では、その段階をちゃんと踏んでいこうということを意識しています」
芦沢「瀬戸くんは何から役作りしていますか?」
瀬戸「自分からは遠ざけないようにしてます。最近は、憑依してる感覚もあります」
芦沢「マジか。僕は舞台に出るときも絶対憑依しないわ」
瀬戸「ムネトさんはしなさそう」
芦沢「客観的に見ちゃう。こういう言い方だとこう見えちゃうよなあとか、すっごい考えちゃう」
瀬戸「俺は逆に、自分っぽくやろうとか、あんまり考えないんです。やってみた結果、自分に引き寄せてる感じ」
芦沢「自分からは流れてしまわないように、ってことですよね」
瀬戸「そうそう。どの役でも、こんな感じもあるよな、というところから始まる。今回も、島津先生は最初はあまり人と話せずおどおどしていて、自分もそういうところがあるし。逆に人前でしゃべって楽しくなることもある。好きな人には、距離を縮めるテクニックは持ってなくて、直接的にしか行けないところとか。そういうふうに広げていく」
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