
のんが8月2日、都内で開催された終戦80年上映「この世界の片隅に」公開記念舞台あいさつに、片渕須直監督と共に登壇。のんが披露したアドリブに、片渕監督が感激する場面があった。
社会現象となった名作がリバイバル上映
同作品は、こうの史代による同名漫画を原作に、片渕が監督・脚本を手掛けた長編アニメーション映画で、戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性・すず(声・のん)を描いた感動作。
公開当初は63館でのスタートながら、戦時中の呉を舞台に描かれるかけがえのない日常とその中で紡がれる小さな幸せが共感と感動を呼び、累計動員数は210万人、興行収入27億円を突破、累計484館で上映される社会現象となった。
さらに、第40回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞ほか、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位など、アニメーション映画としては異例となる日本映画賞を次々と受賞し、国際的な映画祭でも高く評価された。今回は、終戦80年という節目であること、すずが100歳を迎えることを記念して、全国88館でリバイバル上映が実現した。
広島・広島市江波で生まれた絵が得意な少女・すずは、昭和19(1944)年、20km離れた町・呉に嫁ぎ、18歳で一家の主婦となる。あらゆる物が欠乏していく中、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす毎日を送る。
だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度も空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦が炎を上げ、市街が灰じんに帰してゆき、すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。そして、昭和20(1945)年の夏がやってくる。
のん「自分の生活の中にある幸せを感じることができる」
登壇したのんは、「私の中でも『この世界の片隅に』という作品はすごく特別な作品で、私が俳優をやっていく人生の中で欠かせない作品になっています。なので、こうやってずっとずっとたくさんの方に見続けていただける作品になっているということが心からうれしいです」と述懐。
また、同作品に出合う若者たちに向けて、「戦時下の日本で起きていた出来事を直接体験した方にお話を聞く機会というのが少なくなってきている中で、『こういう生活が実際にあったんだ』『こういう事態に立たされた時に、すずさんたちはこういうふうに生きていたんだな』というふうに思いを巡らせていくと、『自分が生きているこの土地に、こういう生活があったんだ』と想像するできる。そして想像してみると、自分の生活の中にある幸せを感じることができると思うんです。それを尊く思えるような作品になっていたらと思います」と明かした。



























