
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、大きな猫又が豊かな自然を堪能する作品が癒されると評判の「でっかい猫又、ハイキングに行く」をピックアップ。なお、本作はCOMICポルタで連載中であり、「ねこまたとあさごはん」第4巻(イースト・プレス)からの抜粋である。
作者である清水アイさんが2025年7月18日にX(旧Twitter)に投稿したところ、1200件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では、清水アイさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

木々のトンネルを歩くとーちゃん、ニイ、「先生」、結衣
脱サラした「とーちゃん」は、夏の暑さを心配して猫又「ニイ」に声をかけるが、木陰で涼んでいるため元気。そこへ小学生の結衣と「先生」と呼ばれる少年・悠人が現れ、聞こえた「ケケケケ」という声がセミだと教える。週末、一行は高原へ出かけ、森や滝、木々のトンネルを楽しみ、珍しい鳥を双眼鏡で観察。
悠人は祖母「ばっちゃん」に教わった知識を語り、とーちゃんも感心する。ランチ中、川に飛び込むカワガラスを見て悠人が解説し、祖母との思い出を話す。今は物忘れが増えたが、自分が覚えているからそれでいいと言う悠人に、とーちゃんは絆の深さを感じ、「この先もずっとつながっていく」と語り合った。
大きな猫又の愛らしさだけでなく、悠人に伝承された祖母の知識の奥深さ、自然を愛する一行のスローライフが描かれる本作には、「ニイちゃんを見てるとホッコリする」「温かい気持ちになれるから好き」「めちゃくちゃかわいくて癒し」「教えられたことを覚えていることは、幸せですね」など、X(旧Twitter)で大きな共感や反響の声が寄せられている。
「滝の前でみんなでお弁当を食べる様子や、先生がおばあちゃんに寄せる想いなどです」作者・清水アイさんが語る創作の裏側とこだわり

――「でっかい猫又、ハイキングに行く」(「ねこまたとあさごはん」第4巻)の作品全体のモチーフ・テーマはどのようにして生まれたのでしょうか。
「ねこまたとあさごはん」は、八ヶ岳を舞台にしたお話です。このハイキングの回に出てくるコースも滝も、実際に観光スポットとして親しまれている場所です。夏に遊びに行くところといえば、涼しげな場所がいいだろうと思い、この滝を舞台に選びました。
マイナスイオンたっぷりの滝の前で食べるお弁当は、格別です!
――季節は夏ですが、自然描写などで、表現上、工夫された点をお教えください。
漫画はモノクロなので、実際の緑豊かな森や澄んだせせらぎを表現するのはなかなかに難しいのですが、読んで下さる方に少しでも涼しさや夏の森の良い匂いをお届けできたら、という思いで描きました。
――「でっかい猫又、ハイキングに行く」において清水さんがシーン全体を描く上で特にこだわった点がございましたら、教えてください。
滝の前でみんなでお弁当を食べる様子や、先生がおばあちゃんに寄せる想いなどです。
――本エピソードで、清水さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。
「ばっちゃんが忘れても、オレがぜんぶ覚えてるからいいんだ」誰かが忘れても、その人がいなくなっても、誰かが覚えていてくれたら、それはきっとずっと繋がっていくんだろう、という希望や願いを込めました。
――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
ニイが時折見せる猫らしさや、八ヶ岳の自然の豊かさ、ごはんがおいしそう…など、伝わっていたら嬉しいです!
――清水さんの今後の抱負や希望をお聞かせください。
拙作を読んで下さった方が、少しでも八ヶ岳に興味を持って、この豊かな自然を感じに遊びに来てくれたらとても幸せです。
――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
不定期更新にもかかわらず、本作を読んで下さって本当にありがとうございます!お話はまだゆっくりと続いていきますので、少し疲れた時やほっとひと息つきたい時などのお供にして頂けたらうれしいです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。





























