<江戸川乱歩没後60周年記念>西郷輝彦さんが新たな“明智小五郎像”で魅せる「江戸川乱歩の美女シリーズ」2作品を紹介

名探偵・明智小五郎の生みの親として知られる推理小説家・江戸川乱歩。『怪人二十面相』や『新宝島』などの名作を世に送り出したほか、日本推理作家協会の前身である“探偵作家クラブ”の立ち上げ、さらには西村京太郎や東野圭吾らが受賞してきた“江戸川乱歩賞”の創設など、日本の文学界に大いに貢献した。本記事では江戸川の没後60周年を記念して、彼の原作をもとに映像化されたサスペンスドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」(全33作品)の中から、おすすめの作品をピックアップ。今回は、西郷輝彦さんが主演を務める「からくり人形の美女」「みだらな喪服の美女」の2作品を紹介していく。
「江戸川乱歩の美女シリーズ」とは
天知茂さんや北大路欣也、そして西郷輝彦さん扮する名探偵・明智小五郎が、持ち前の推理力と華麗な変装で複雑怪奇な難事件を解決していく本シリーズ。
美青年が餌食になる“人間標本製造機”や人間を襲う“時計台の歯車”など、創意工夫を凝らした奇抜なセットがたびたび登場し、その精巧なつくりに感心させられる。また、ド派手なカーアクションや、ヘリコプターを使った手に汗握る脱出劇など、サスペンスドラマとは思えないような迫力満点のアクションシーンも見どころだ。
そして“大人向けの作品”として、毎話登場する美女たちの妖艶なシーンにも注目。由美かおる、片平なぎさ、萬田久子ら名だたる女優ふんする“美女役”の入浴シーンや、明智を雰囲気たっぷりに誘惑するシーンなど、思わず目が釘付けになる描写が散りばめられている。

西郷輝彦さんが3代目明智役を務める「からくり人形の美女」
警察の必死の追求を翻弄する怪人と明智が対峙する『吸血鬼』を原作としたシリーズ第32作目「からくり人形の美女」(1992年放送)。本作では、女優の美保純が美女役・柳倭文子を演じている。
あるレンタルビデオ店で、倭文子(美保)と名乗る女性と知り合った明智(西郷さん)。彼女は、“高級クラブを経営する母親の道子(三条泰子)が私を殺そうとしている”と相談を持ち掛ける。その後、クラブ関係者である三谷・園田・小川の男性3人とともに伊豆へ出かけた道子と倭文子。しかし倭文子と三谷はお互いに気があるようで、道子はそれに嫉妬している様子を見せる。
そして昼食の時間、“決闘”と称して倭文子に毒入りのリンゴを半分差し出す道子だったが、道子の方がリンゴを口にした途端に苦しみ出し、そのまま崖から転落し死亡してしまう。その後男性たちに“道子の財産を分けろ”と迫られた倭文子は明智に助けを求めるものの、駆け付けたときには男性の一人が死亡し、気を失った倭文子の顔には“道子のマスク”が被せられていた――。
本作は、2代目・北大路欣也からバトンを受け継いだ西郷さんが、3代目明智小五郎を演じた2作品のうちの1作目。西郷さんの主演作では、明智に関係する設定がこれまでとは一変。かなりの豪邸に住み、執事まで雇っているほか、明智の助手として働いていた文代と小林少年は登場せず、その代わりに小林文代という弁護士が登場するなど、過去作との“設定の違い”に注目したい。
また、シリーズ第1作目「氷柱の美女」と同じ『吸血鬼』を原作としながら、全く異なる事件やストーリー展開に仕上がっている点も見どころとなっている。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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