和田正人SPインタビュー 「“唯一やり残したこと”に決着をつけてきます」【陸王連載】

2017/11/26 08:00 配信

ドラマ

あと10歳若ければ茂木も演じてみたかった


茂木(竹内涼真)とともにニューイヤー駅伝を走る平瀬役・和田正人にインタビュー撮影=龍田浩之


―平瀬を演じるにあたって、体づくりはいつ頃から始められたんですか?

今年1月、出演していた舞台を伊與田英徳プロデューサーが見に来てくださったんです。その頃、なんとなく「陸王」がドラマになるかも…っていう噂も聞いていて、その日も「やるらしいですね」なんて話していて。そしたら、舞台の感想とかを話したあと、伊與田さんが帰り際に「しっかり走っとけよ」って(笑)。それで、「あれ?これ、出させてもらえるヤツかな」と。それまでも走ったりはしていたんですが、そこからですね、2月くらいから本格的に走り始めて。陸上部のメンバーが集まってからは青山学院大学での練習が始まって、そこに何回か参加させてもらって…っていう感じです。

――最初から、演じるなら平瀬だろうなって思ってました?

まぁね、年齢的にね(笑)。平瀬は本当に魅力的な役だと思います。でも、あと10歳若ければ茂木も演じてみたかったですね。茂木もケガと向き合っているし、原作でもちょっと不愛想な感じがあるじゃないですか。ああいうのはすごくよく理解できるんです。長距離選手って意外とコミュニケーションが苦手なタイプが多くて、僕も現役当時はそうだった。すごく共感できますね。

――台本を読んでいて、印象に残ったシーンやセリフはありますか?

今回6話でニューイヤー駅伝を走って、それが平瀬の引退試合、ラストランになるんですが、その6話の中で原作には描かれてない平瀬のシーンがいくつかあって。中でも平瀬と茂木がお風呂で話すシーンが印象的ですね。ランナーとかアマチュアスポーツ選手が引退した“その先”にスポットを当てていて。僕が平瀬を演じたことの意味ってまさにそこにあるのかなっていう。

僕自身、引退したあと役者を志して、周りからは「やめとけ、そんなのムリだよ」ってさんざん言われたけど、なりたい自分、やりたいことをやっていく人生を手に入れることは絶対できるって思っていたし、今でもずっと思っているし、おかげさまでこうやって役者をやらせてもらえている。それってやっぱり、自分がやりたいと思ったからなんですよね。ぜひ、そういう裏テーマにも注目してほしいなと思います。

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