――番組の公式SNSでも仲のいい雰囲気が伝わってきますが、陸上チームの現場はどうですか?
とてもいいと思いますよ。竹内涼真含め、みんなでバカみたいなこと言い合ったり、でもやるときはしっかり集中して。「ルーズヴェルト・ゲーム」(’14年TBS系)に出演させてもらったときに、チームが一つになって夢に向かって熱い時間を過ごしたっていう実感があって。撮影はすごくしんどかったんですが、みんなで苦労も分け合いながら励まし合った感じがね、なんだかとっても素敵だったんです。今回は陸上部の中で最年長っていうこともあるし、陸上経験者でもあるし、そんな雰囲気をまた作っていきたいなと。この間も、城戸監督(音尾琢真)とメンバー何人かで箱根駅伝の予選会を見に行きました。スタートする前の緊張感とか、レース終わった後の感じを生で見れば、熱のこもり方も違ってくるだろうと。そういう気の遣い方は一応、経験者だからできるじゃないですか。そういう形で貢献できたらいいかなと思ってやってます。
――「ルーズヴェルト・ゲーム」に続いて福澤克雄監督の現場は2回目。“福澤組”の現場はいかがですか?
やっぱり楽しいですよ。ほかのドラマ撮影ではなかなか経験できないスケールの大きさ、緊張感があって。あと、みんながすごく情熱的になっている。しんどいことももちろんありますけど、その方が楽しいじゃないですか。「ああ、いいな」って思いますね。すごく熱い風呂に入って「あ~、これこれ!」っていう感じですね(笑)。
――最後にドラマの見どころをお願いします。
例えば、どうにもならない状況から何かひとつ打開策を見つけるっていうときに、ドラマだから自然にその打開策が舞い降りてきてるように見えますよね。運命的な出会いとかがあって、「実際そんなに甘くはないよ人生は」って思う人もいるかもしれない。でも、そもそも打開しようという努力とか視野を広げるとか、それをした人にしかチャンスって舞い込んでこないんですよね。もしかしたら、今回僕がニューイヤー駅伝をこういう形で走るチャンスに出会えたっていうのも、もがいていた僕へのプレゼントなのかもしれない。
このドラマのキャラクターたちもそういうふうに思っているからこそ、どうしたらいい? なにか手だては?って悩みながら、一歩先に進む。だから、役所さんや涼真やほかのみんなの芝居からゾクゾクッとした高揚感、いいものをもらったと思える。日曜劇場の枠でそれを体感して、「あしたから月曜日か、一週間が始まるな。よし、頑張ろう、ちょっとだけ自分を変化させて過ごしてみよう」って思ってもらえたらものすごく素敵だなって思っていて。その、心を動かして行動に移させるだけの力があるっていうのが、このドラマのもっとも大きな魅力なのかなって思います。
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