「アザだらけでした」壮絶なホラー撮影とアクションシーンの裏側
――ホラー作品ならではの過酷さもあったかと思います。実際の撮影現場はいかがでしたか?
本田: 初日から殺されるシーンがあって、2日目にはアドリブを求められたり、「失敗したら次はないよ」という状況で一発撮りをしたり…。バズーカから血が噴き出すシーンとか、本当にたくさんのことを最初の数日で経験させていただきました。
後からメイクさんや衣装さんに「こんなに大変な現場ってなかなかないよ」と言われて、「そうなんだ!」と思いつつも、当時はとにかく食らいついていくのに必死でした。でも、「ほとんどのことやったね」と言ってもらえたのは、すごく自信になりました。
――お2人で逃げるシーンも多かったですが、アクションはいかがでした?
鈴木: 結構ハードでしたよね。
本田: アザだらけでした。
鈴木: (自分の腕の傷を見せながら)この傷、あの時できたやつなんですよ。
本田: えっ、治ってないんですか!? ずっとあるやつなんですね…!
鈴木: そうそう(笑)。2人でザラザラのコンクリートに思いっきり飛び込んだりもしましたからね。
本田: そういう時の切り替えの早さは、福くんから本当に学ばせていただきました。私は体を動かすこと自体は得意なので、赤い人から1人で逃げるシーンでは「よし、本業が来た!」と思って、入念にストレッチをしてから臨みました(笑)。自分の体を使って表現するのは得意なので、そこは自信を持ってできました。
――鈴木さんが劇中、フィギュアスケートのステップを踏むようなシーンも見受けられました。
鈴木:あれはアドリブですね(笑)。彼女のデビュー作で、ちょっと印象に残ってもらえるような遊びじゃないですがシーンになればと思ってやってみました。その前のシーンで、(櫻井海音演じる)陸人くんがターンをして喜ぶようなシーンがあったので、両方を掛け合わせてみようかなと(笑)。
――本田さんはあのシーンをご覧になってどう思われたのですか?
本田:撮影のときは離れた場所にいたので、気づいていなかったんです。試写会でそのシーンを観たときは大笑いしてしまいました。作品としてホラーなのですが、私達のやり取りは青春要素もあるので、その面白さを表現してくれている感じがして、大和の個性も活きたシーンで、すごく好きです(笑)。
“死ぬ”演技への向き合い方と、羽住監督からの言葉
――本作は何度も殺されては同じ日を繰り返すループものです。「死ぬ」という演技に、どのように向き合われましたか?
本田: 「死」は、誰にとっても怖くて、想像したくもないものだと思います。だからこそ、死ぬシーンを演じる時は、その恐怖を自分の中に落とし込んで、「本当にこれで一旦終わってしまうんだ」「もう戻ってこられないかもしれない」という気持ちを大切にしながら演じました。
鈴木: 僕も何パターンか死に方がありましたが、死ぬ直前の覚悟や、不意に訪れる死への恐怖感はすごく大事にしました。
――羽住英一郎監督との現場はいかがでしたか?
本田: 監督から「すごく良かったよ」と言っていただけたのが、本当に1番うれしかったです。自分の演技について質問した時も、「それで大丈夫だよ」「言いやすいようにセリフを変えていいからね」と優しく声をかけてくださって、すごくありがたかったです。
鈴木: あれだけしんどい撮影だったのに、監督が誰よりも前向きで明るくいてくださったんです。僕らが疲れている中でも、監督は全然ケロッとしていて。その優しさに現場全体が包まれていました。僕らのお芝居にも真摯に向き合ってくださって、やりたいようにやらせていただけたので、ご一緒できて本当に楽しかったです。
大ヒット上映中!
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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