INI尾崎匠海&藤牧京介が明かす、“ボーカリストとしてのリスペクト”「Unrequited Love」「プロポーズ」
2人での活動は「1年目から言っていました」

――そもそも今回、おふたりだけで活動することが決まった時の気持ちは?
尾崎:嬉しかったですよ。もともと「2人で歌いたいね」みたいなのは言っていたので。
藤牧:1年目くらいから言ってたんですよ。「匠海と歌を歌いたい」って!
尾崎:言ってくれてましたね。
藤牧:「いつか絶対やるからな」みたいな話をしていたんですけど、そこから2〜3年が経ち、やっと全部のタイミングが合って、それが叶ったのでよかったです。2人の歌に対する熱量が、ちゃんと伝えられたら良いなと思います。
――藤牧さんが尾崎さんと「いつか絶対」と思っていたのはなんでだったのでしょう?
藤牧:いろいろな話をしている中で、歌に対する向き合い方がアツくて。一緒に歌をやるなら、このくらいアツいやつがいいなとずっと思っていて。歌を好きでいるという気持ちが人1倍強かったというところが、大きかったですね。
――おふたりといえば、グループ結成前に聴いていた楽曲の趣味も重なっている印象がありますが、そこも影響していますか?
尾崎・藤牧:たしかに!
藤牧:一緒にカラオケ行ったりしても、自然とお互いが好きな曲を入れ続けることが多くて。1曲を2人で一緒に歌うことが多いんですよね。それができるのは、聴いてきた音楽が一緒だからなんだと思います。それぞれが歌うよりも、2人で1曲を回しながら歌うことの方が多いもんね。
尾崎:でも、全部が全部一緒ってわけではないんです。通ってきた道は一緒だけど、途中で聴いてる音楽も少し違ったりして、ちゃんと個性があるのもいいポイントなのかなと思います。
――改めて、お互いの歌声の魅力を教えてください。
尾崎:あります!マニアックになってしまうのですが、京介の『い』が好きです。
藤牧:(笑)。
尾崎:いろんな母音がある中で『い』ってすごく難しいんですよね。僕も練習しているのですが、なかなかうまくいかないんですよ。でも、京介は『い』の響きがすごくキレイで、僕の好きな『い』の響き方をしていて。すごいんです!
――藤牧さん的には『い』が得意っていう感覚は…
藤牧:ないです(笑)。
――ないんですね(笑)。藤牧さんから見た尾崎さんの魅力は?
藤牧:匠海は表現の幅が広いです。ストーリーとか言葉をちゃんと汲み取って歌うので、一言一言に対するアプローチのかけ方の種類が豊富だなと思いますね。強弱もそうですけど、ニュアンスのつけ方が幅が広くて。それから、僕は何も考えずに歌ってる時の匠海の歌声もすごい好きです。ストレートに自分の歌いたいように歌っているときの匠海の歌ってスッと入ってくるものがあるので、ボーカリストとして、尊敬します。
尾崎:…あざっす!
――表現の幅広さは自分でも意識されている?
尾崎:そうですね。INIの楽曲を歌うときに、普段通り、自分が思っているように歌ってしまうと、なんかフィットしない感じがあって。でも、葛藤しています。自分の歌いたいように歌いたいという気持ちと、楽曲に合わせたいなという自分で。ライブでは歌いたいように歌っているんですけどね。
尾崎匠海と藤牧京介2人は似ている?

――今回の衣装がモノトーンで、対照的な印象を受けましたが、おふたりは似ている所と似てない所、どっちが多いですか?
尾崎:似てないですね。
藤牧:似てないと思う。
尾崎:でもだから良いですね。
藤牧:なんか考える視点が違うんですよ。
尾崎:気にするポイントとか、ね?僕が「ここ気にする?」と思うところを京介は気にするし、逆に僕が気にしているところは京介から見て「ここ気にするの?」みたいなところが多い気がします。
藤牧:うんうん。僕がネガティブに考えることを、匠海は「別に大丈夫でしょ」と思ってくれるので、うまくハマってるなと思います。2人とも、同時に落ちてることってあんまりないよね?
尾崎:そうだね。
――その中で、似ているところはありますか?
藤牧:めんどくさがり屋だよね、2人とも。
尾崎:まあ、まあまあ。
藤牧:あ、でも、やっぱ違うかも。匠海はせっかちなので。
尾崎:たしかに、めっちゃ早いんですよ。テレビの収録があるとするじゃないですか、そういう時は一番最初に居たいんですよね。
藤牧:INIのMV撮影の時に、11人がカメラの前に揃わないと始められないのですが、匠海はまだみんながメイクを直している中で、1人カメラの前に待機しに行って、プレッシャーをかけてくるんです。そんなことしても、メイク直ししてるから、変わらないのに。
尾崎:そう、「早いやーん」ってみんなモニター見ながら笑ってて、全然誰も急がない。京介みたいな冷静なメンバーがいるから。
藤牧:だって、座っておいて「行けます!」ってなった時に行ったほうが、効率がいいじゃん?って、いつも(木村)柾哉くんとかと笑っています。
――尾崎さん的には少し皆さんにプレッシャーかけているけど、あまり他のメンバーの皆さんにプレッシャーがかかっていないんですね。
尾崎:はい、もはや自己満です。
藤牧:「よし、みんな!行こうぜ!」って言えば良いのに、1人で入ってなんかストレッチとかしてるんですよね。「ッシー!」って。
尾崎:やってましたね、たまに、たまにね。
INI・11人のパワーと、“2人”で歌う強みとは
――最後に2人で活動したことで感じた2人の強みと、11人の強みを教えてください。
尾崎:11人の時はやっぱりパワーですね!
藤牧:エネルギーが、ね。
尾崎:西(洸人)くんとか、はんぱないパワフルなメンバーがいるので。
藤牧:たしかにエネルギーとかパワフルさは、グループで活動する良さだよね。あと安心感があります。
――2人でやる強みは?
尾崎:11人いるとバランスを見て決め打ちでMCを作らないと成立しないようなところもあるのですが、2人だとノリでトークできるのはすごく新鮮で楽しかったです。
藤牧:普段INIじゃ伝わりきらない歌の深いニュアンスは伝わりやすいんじゃないかなと思いました。
取材・文/於ありさ
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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INI 出演情報
9月20日(土) イナズマロックフェス (@滋賀県草津市烏丸半島芝生広場)
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