
俳優の吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希が、9月24日に都内で開催された映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」完成披露試写会に登壇。舞台あいさつでは、それぞれ演じた役について、本作で共演した感想を語った。
吉永は田部井淳子さんをモデルにした主人公・多部純子役
同作は、“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登はん隊長として、女性初の世界最高峰「エベレスト」登頂に成功した田部井淳子さんの実話を基に阪本順治監督が実写映画化。エベレスト登頂から晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた田部井さんの勇壮な生涯を壮大なスケールで描く。
舞台あいさつは、吉永の映画出演124本目を記念した12.4mの“白銀”カーペットを歩いた後、約2000人の観客を前に行われた。
田部井さんをモデルにした主人公・多部純子を演じる吉永は「2012年に田部井淳子さんご本人にお目にかかることができたんです。本当に明るくて前向きな姿勢にビックリしましたし、こんなふうに生きられたらどんなにいいだろうかと。淳子さんのように私も歩いていきたいと思いました」と述懐し、「年齢的にも、一歩一歩前へという言葉を忘れないように、歩いていけたらと思っています」と力を込めた。
純子の夫・正明を演じる佐藤は、あらためて吉永と夫婦役ということについて「吉永さんが僕に対して気を使っていただいて、『本当に僭越なんですけど、劇中のご夫婦が呼び合っていたように撮影の期間だけ、“お母さん”と呼んでもよろしいですか?』ってお願いしましたところ、吉永さんは当然ジョークで返されたつもりなんですけど『私、子どもがいないんで』と言ってらっしゃって(笑)」と吉永のおちゃめな一面を明かしつつ、「撮影中は無事“お父さん”、“お母さん”と呼び合うことができて、自分の中で安心して撮影を終えることができました」と振り返り、吉永も「はい。呼ばせていただきました」と笑顔で返していた。

天海、吉永との3度目の共演に「こんなにありがたいことはない」
一方、吉永とは「最高の人生の見つけ方」(2019年)以来6年ぶりの共演となる天海は、純子のよき理解者・北山悦子を演じる。
純子を支える役どころということについて、天海は「自分がしっかりしていないと人の支えにはなりにくいのかなって思うんです。この映画の中でもそうですけど、吉永さん演じる純子さんがひたむきに、真っすぐに自分の人生を歩んでらっしゃる。きっとその姿を見て、『この人のために役に立ちたい』『何かをしてあげたい』って思われる方だったと思いますし、そう思える悦子さんはすてきな方だなと」とした上で、「私も誰かの支えになれている人生だといいんですけど…」と会場を見渡しつつ吐露し、観客から大きな拍手が送られていた。
そんな中、吉永と天海はこれが3度目の共演という話題に。今作では親友役だが、吉永は「本当に天海さんに出演していただいて感謝感謝なんですけど、私にとっては親友以上に素晴らしい、力強い存在なんです。いつも頼っていますし、これからもまたチャンスがあったら、ぜひぜひご一緒させてください」とラブコールを送ると、天海は「ちょっと小百合さん、泣いちゃうからやめてください。本当に。ありがとうございます」と手で顔を覆い涙ぐむ場面も。
続けて「『吉永小百合さんとご一緒したい』って方はたくさんいらっしゃるでしょうに、私は3回もご一緒させていただけて…。そして、ずっと小百合さんの役を見つめ続ける方の役ということで、こんなにありがたいことはないなと思いながら大事に大事に、ワンシーンずつ演じました。その思いが見てくださる方にも伝わるといいなと思っています」と、感慨深い様子で語っていた。
ほか、舞台あいさつには、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、阪本監督も登壇した。
映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、10月31日(金)より全国公開。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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