慶司との思い出が蘇るシーンで風間の目の前に庄司が
キャストたちもその内容の詳細を知らなかったという、特別番組は「みなさーん! 「40までにしたい10のこと」見てくれた? 見た人もこれからの人もこの番組を見たらもっと2人の恋模様、見たくなっちゃうかもよ。雀ちゃんと慶司さん、風間俊介さんと庄司浩平さんの仲良しコンビに密着でーす」と雀の相棒、すず子の案内でスタート。続けて「リストだけではわからない撮影の裏側も全部、見せちゃいます」とすず子が解説する。
物語のクライマックスとなる最終話。雀によってリストがすべて削除され、「そして、2人の心はすれ違ったまま…」とすず子のナレーションが入る。
ひとりに家に帰ってきた雀のシーンのメイキング。風間が「『消しても消しても消えないんだよ!』ってバッて行くっていうふうになってた、この最後のドーンって盛り上がってる感じをどうやって作るかって」と監督に投げかけると、監督は「ちなみにこのシーンの次の走っていくっていうのはちゃんと撮ろうと思ってるんですよ。その走りの中にそれが見えてくるっていうことのような気がしていて」と説明する。
慶司の思い出が蘇る場面のメイキングでは、ソファの後ろに立って風間が「順番としてはここがあって、服か枕のほうが」と目線を確認。「イメージ的な顔で言うとフッじゃなくて、ハッ。なんか記憶喪失の人が蘇る系の顔ね」と続ける。
イメージが合致したようで監督が「はいはい」と同意。カメラが監督をとらえたときに後方に庄司が座って、真剣な表情で風間と監督のやりとりを聞いていることも確認できた。
本編では切なくて号泣してしまったシーンだが、こんなにも冷静に分析しながら作り上げていったのかと驚嘆する。そして、雀が慶司の喪失に涙を流すシーンで、慶司を演じた当の本人である庄司が風間の目の前にいたという事実にも目を見張った。X(旧Twitter)でも、「ドラマの真髄をわかりすぎてる超ベテラン俳優風間俊介」「記憶喪失の人が蘇る感じなんだ…」「捉え方的確すぎてめちゃくちゃ腑に落ちた」「役者さんってほんとに凄い!」「奥に庄司くんおるやん」「これ目の前に慶司おったんかい」「えまって、庄司くんこのシーン目の前でみてたの…?」「慶司が出てきたの飛び上がるほどびっくりした」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳































