植野広生と六角精児の駅弁づくり第3弾 北海道「道南いさりび鉄道」の魅力を詰め込んだ傑作駅弁を販売決定＜植野食堂＞
食の達人・植野広生と、鉄道愛にあふれる俳優・六角精児。 この名コンビが“鉄道×食”の夢企画に挑む大好評シリーズ「植野食堂 ふるさと駅弁作りの旅 第3弾 北海道 道南いさりび鉄道編」が、10月26日(日)昼1時から放送される。なお番組で作られた駅弁は、いつもどおり放送に先駆けて10月5日(日)朝から販売。収録を終えた植野と六角のショートインタビューも届いた。
地域の魅力たっぷりな“道南いさりび駅弁”
第1弾は秋田・内陸縦貫鉄道、第2弾は福井・小浜線、そして第3弾となる今回の舞台は北海道を走る「道南いさりび鉄道」。海沿いの美しい車窓、どこか懐かしい沿線の風景。人気のローカル線ながら、赤字に悩む「道南いさりび鉄道」の魅力を“食の力”で盛り上げる。
「食」の編集者として40年間全国を食べ歩いてきた植野の知見と、「日本一ふつうで美味しい植野食堂」で培った“町場の食”の技をフル活用。全国の鉄道を巡る鉄道好きの六角とともに、地元の人々と出会いながらとっておきの「ふるさと駅弁」作りに挑む。
今回は植野の飲み友達、函館出身・GLAY の TERU からの“美味しい情報”も頼りに旅がスタート。「道南いさりび鉄道」に揺られながら、ぷりっと肉厚なホッキ貝漁に挑戦する。透き通るほど新鮮なイカは甘みが際立ち、香り豊かなにらはシャキッとした食感が魅力。さらに地元の家庭で受け継がれてきた素朴であたたかな料理からも、駅弁のおかずのヒントを得ることに。
海と大地の恵み、そして人々の知恵と人情に支えられ、「これは駅弁にピッタリ！」と植野。「鉄道旅で食べたら最高だな」と六角もうなずく――そんな一折へと仕上がっていく。
そして最後は六角が思いを込めた名前とともに、旅の思い出と道南の味覚が1つになった“道南いさりび駅弁”が完成。還暦を迎えて以来、毎年続く2人旅…ちょっと深くて笑える“人生トーク”もたっぷりお届けする。
完成した駅弁は道南いさりび鉄道「五稜郭駅」で、10月5日(日)朝から植野自ら販売。鉄道と食、人との出会い…見るだけで旅に出たくなる、“ふつうで美味しい”北海道編だ。
植野広生＆六角精児、収録を終えて
――道南いさりび鉄道の魅力について
六角精児(以下、六角)：第三セクター鉄道はとても経営が厳しいんですよ。それは全国的に言えることなんですけど、一番大切なのは地元の方たちや沿線住民の人たちと、どうやって共にやっていくかということだと思うんです。
今回の旅では、沿線の方たちも非常に協力してやってくださっていて、観光列車の中では、いろいろな食でもてなしてくれた。それは地元の鉄道としてしっかり根付こうという決心みたいなものが働いているように見えました。駅間の距離が短く、本当に大変なんですけど、でもどうやって継続しようかと、とても考えてやってらっしゃるなというふうに思いました。素敵なことだと思います。
植野広生(以下、植野)：みんなで頑張ろうみたいな感じがいいですね。手作り感もありましたしね。
僕も乗って気が付いたのは、普通列車も同様なんですが、なんかこう「こじんまり」とか「のんびり」っていうのは、今ちょっと我々が普段生活する中で実はちょっと感じにくくなっている事が、それが「道南いさりび鉄道」に乗っていると、いい感じで「こじんまり感」とか、「受け止まり感」とか「ゆったり感」、「のんびり感」みたいなものがジュワッと沁みてくるような、これ実はなかなか今味わえないというか、忘れていた感覚が感じられるっていうのが、なんかこう良いですね。
六角：ノスタルジーと、あとは普段自分たちにない時間の使い方、みたいなものを感じさせてくれるところがいいですよね。それに昭和の車両っていうか、1977年から使ってる車両。キハ40が普通の編成で運用されてるんですけど、それが古さみたいなものを、しっかりと逆手にとって、皆さんに喜んでいただく。というような方針を打ち出している。古くてもいいものがあるっていうことを、教えてくれる鉄道ですよ。
植野：専門用語とか記号とか僕はよく分からないんですけど、僕もちょっと乗った瞬間に懐かしいなというか、子供の頃の列車ってこういうんだったよねみたいな。
六角：扇風機とかね。
植野：ガチャンと押すとかね、こうやって窓開けるとかですね、あれが懐かしいというかそれが今あることがちょっと嬉しいみたいな感じがしましたね。
――2人で考えたお弁当をどのように楽しんでほしいか、願うところって何かあるか？
六角：どういう人が食べに来るのかってことなんですよね。例えば北海道の道南以外にお住いの方とか、たまたま寄った方が買ってくださるもの嬉しいですが、地元の方にも道南の食材が詰まったお弁当は美味しいなって思っていただけると嬉しいですね。
おそらく、道南の方は、訪ねてきた人にはおもてなしとしてそれぞれ地元の料理をふるまうことがあるかもしれないんですけど、自分たちは実はこうやってまとまって食べたことはないかもしれないなって気がするんですよ。
植野：そうですね。この駅弁で改めて自分の地元には、こんな美味しいものが色々あるんだと、こんな料理があるんだと、改めてこの駅弁で思い返していただけるとありがたいです。
六角：一つ一つはもしかしたら、しっかり食べたことがあるものかもしれないんですけど、全体的に見て、道南にこんなにいろんな食べ物があるのかと思いながら、楽しんでくださると嬉しいかなと思います。
植野：旅で来た方は、道南の美味しさをしっかり味わって頂きたいし、地元の方は、地元にもこんな食材あったよねって、改めて認識していただけるような駅弁になるといいです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
プレジデント社
発売日： 2023/12/12
