俳優の岩橋玄樹が、10月5日に都内で行われた映画「男神」の大ヒット御礼舞台あいさつに出席。共演した加藤雅也、チャールズ・グラバー、エグゼクティブプロデューサーの志賀司氏と共に登壇し、感謝の気持ちを語った。
岩橋玄樹が英語でスピーチ
本作は、日本の伝統美に潜む狂気と、それにほん弄される家族の恐怖を描いたファンタジーホラー。「オレンブルク国際映画祭」や「日本クロアチア映画祭」など、海外映画祭のコンペティション部門に正式招待されるなど、快進撃が続いている。
この日は、世界中から来日したファンに向けて英語字幕版で上映されたことに合わせ、キャスト陣が冒頭に英語であいさつ。
岩橋は「この作品はYouTubeで人気のある作品で、僕は大ファンだったのでオファーを受けた時にすごくうれしかったです。映画出演が初めてだったので、スペシャルなプロジェクトだったし、意味のある映画に出られて幸せだと思いました。この映画はファンタジー、ホラー、そして家族愛の要素が入っているので、そういうところも注目してほしいし、日本のカルチャーやヒストリーがたくさん含まれているので、僕はこの映画を愛していますし、この場に立てて光栄に思っています」と思いを伝えると観客から拍手が巻き起こった。
また、英語字幕版で上映したことについて、志賀氏は「インバウンドのお客さんにも最新の日本の映画を英語で楽しめる機会を作りたかったです。海外の映画祭にも出しているので、賞を取って皆さんにすてきなニュースをお届けしたい」と話した。
加藤雅也、ガテン系の役を演じた岩橋玄樹のポテンシャルを絶賛
そして、同作品が「ゆうばり国際ファンタステック思い出映画祭」への正式出品が決定したこと、岩橋は映画初出演にして映画業界に新しい波を立てた功績を称えられ、ニューウエーブアワード賞が授与されることが明かされ、セレモニーで授賞式が行われることが告げられた。
岩橋は受賞について「初めてだったので、いろんな先輩たちの背中を見て一生懸命やって良かったです。また、『男神』のパワーが皆さんに伝わっているのが幸せだし、皆さんがいてくれたからなんだなと実感しているので、チームもそうですし、皆さんのおかげでもあるので、ありがとうございました」と感謝の言葉を口にしながら喜んだ。
そんな岩橋を見た加藤は「ガテン系の役をやったのがこの子だっていうのが驚き。自分のキャラを崩したくないじゃないですか、やっぱり格好良くいたいのに。会った時にはてっきりそういう怖い系の人かと思いました」と当時の印象を明かしつつ絶賛。
さらに、志賀氏は撮影期間に岩橋と食事をしたことを振り返り、「英語で話すシーンの前の日に食事をしたら、ずっと台本を勉強していたんですよ。でも、当日はアドリブになりました」と急きょ演出を変えたことを告白。それについて岩橋は「逆に役の感情を英語で話すことができたので良かったと思います」と晴れやかな顔で答え、自身の糧になったことを語っていた。
◆取材・文＝永田正雄
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