
声優の竹達彩奈が、10月11日に都内で開催された「アニメ『葬送のフリーレン』第1期振り返り特別上映【旅の記憶】 第2章『断頭台のアウラ編』舞台あいさつ」に登壇。自身が演じたアウラ役への思いや好きなせりふについて語った他、フリーレン役の種崎敦美ら新パーティーキャスト陣から寄せられた質問に答える場面もあった。
魔王討伐の“その後”を描く後日譚ファンタジー
「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の、山田鐘人原作・アベツカサ作画による同名漫画を原作としたアニメ作品。勇者たちによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台とした“後日譚ファンタジー”で、1000年以上生きる魔法使い・フリーレンが、かつて共に魔王を倒した勇者のヒンメルの死をきっかけに、“人の心を知る旅”に出掛ける物語だ。2023年9月から2024年3月まで全28話が日本テレビ系で放送され、国内外で多くのファンを獲得した。
竹達が演じるアウラは、かつて勇者一行に敗れ身を潜めていた、魔王直属の“七崩賢”の1人で、“断頭台のアウラ”の異名を持つ魔族。アウラは服従の天秤をかけることで魔力が自分より劣る相手を永遠に操れる“服従の魔法”アゼリューゼを使い、フリーレンの前に立ちはだかる。第1期での登場話数はわずか3話ながら、圧倒的な存在感と魅力を放ち、今もなお多くのファンから人気を博すキャラクターだ。
「葬送のフリーレン」のイベントに初めて参加する竹達は、キャスト1人での舞台あいさつ登壇に驚きと緊張を隠せない様子。“アニメオタク兼日本テレビアナウンサー”を自称する伊藤遼アナと共に、本作に出演することが決まったときの話や、演じるアウラの印象、役作りで意識したことやアフレコ時の思い出など、トークを展開した。
そんな中、伊藤アナからアウラの好きなせりふを聞かれると、竹達は「フリーレンと対峙(たいじ)したときに淡々と放つ『ヒンメルはもういないじゃない』というせりふが印象的だった」と挙げた。
そして、あくまで“台本通り”ということで、アウラになりきってそのせりふを観客の前で生披露するよう水を向けられると、竹達は「台本に書いてあるならば」と照れ笑いしながらも快諾。アウラの手持ちパネルで顔を隠しながらせりふを生披露し、会場からは拍手が沸き起こった。

新パーティーキャスト陣からの質問に回答
また、新パーティーキャストであるフリーレン役の種崎、フェルン役の市ノ瀬加那、シュタルク役の小林千晃から事前に寄せられた竹達への質問に、本人が答えるコーナーも。
市ノ瀬からの「欲しい魔法は何か?」という質問に、竹達は「最近考えて、考えて、私に今一番必要なのは、“失くし物”をすぐに見つけられる魔法だなって(笑)。私しょっちゅう(物を)失くすんですよ。鞄の中とかもカオスで、いつのだろう?っていうペットボトルが3本くらい入っていて…。今日のお茶どれだっけ?みたいな」と打ち明けると、会場から笑いが漏れた。
さらに“紛失が多いエピソード”の補足として、「スマホとかもよく家でポンって置いといて『どこ置いたっけ?』って、探しません? 寝室に置きっぱなしだったとか、1回冷蔵庫に入れていたことがあって…。たぶんコンビニとかスーパーとかで買って、荷物を持って、片手にスマホを持っていて、(買った物を)冷蔵庫に入れようとして、まず持っているスマホを入れちゃったんですね(笑)」と、伊藤アナも思わず心配になるような出来事を明かしていた。
その他、小林からは「『葬送のフリーレン』で好きなキャラクターは誰か?」、種崎からは「アウラがここまで人気のあるキャラクターになると想像していたか?」という質問が寄せられ、それぞれ回答。反対に竹達から種崎に聞きたいことも発表した。
最後に、竹達は「2年たってもこうして皆さまに話題にしていただける、愛していただけるキャラクターになって私自身もとても幸せな気持ちでいっぱいです。これからも末永く愛していただけるキャラクターになっていったらうれしいなと思いますし、フリーレンの旅はこれからも続きますので、皆さんぜひ応援していただいて、楽しんでいただけたら」と第2期の放送へ向けてファンに呼び掛け、舞台あいさつを締めくくった。
アニメ「葬送のフリーレン」第1期振り返り上映【旅の記憶】は、9月26日、27日の第1章「旅立ち編」を皮切りに、11月29日(土)まで第1期全28話を5章に分けて劇場で上映。「葬送のフリーレン」第2期は、2026年1月16日(金)夜11時より日本テレビ系にて放送される。
◆取材・文=武原堅人(STABLENT)
※種崎敦美の「崎」はタツサキが正式表記






























