
BSテレ東で日曜昼5時45分から放送中の「飯尾和樹のずん喫茶」。喫茶店が大好きなお笑い芸人ずん・飯尾和樹が、日本各地の気になるレトロな「ずん喫茶」を訪れて店の歴史や雰囲気を堪能する。やさしいマスターやママさん、そして常連さんと楽しくおしゃべりを交わす…入店から退店まで全てを“飯尾目線”で楽しむ喫茶店めぐり旅だが、10月12日(日)はBSテレ東開局25周年を記念して番組初の“ゴールデンSP”を夜7時から放送。スペシャルゲストとして明石家さんまを呼び、ゆかりの地・小岩の名店を味わい尽くす。
スペシャルゲスト・さんまが登場
ゆったりした雰囲気が特徴の同番組だが、さすがに番組初のゴールデンSPともなると飯尾も気合いが入るようす。いつもより若干声を張って、「なんと初の!ゴールデン2時間SPでございます!」と周囲で収録を見学していた人から拍手を浴びていた。
今回のロケ地・小岩駅はゲストであるさんまが初めて上京した地。さっそく呼び込みとともに登場したさんまは、「もう死ぬほど話があるんで…」「良い話あり、大爆笑話あり…なかには“なかだるみ”の話があり…」と喫茶店につく前からいつもどおりのハイテンションで待ちきれないようすだ。
一軒目の店へ行く道すがらでも、アーケード街の店員に「さんまさん、若い頃小岩に住んでたんだよ」と口コミを広げていく飯尾。しかし歩いていた場所が新小岩駅の近くだったため、約一駅ほど遠い。「ピンと来ないやろ」とさんまからツッコミを受けた飯尾の「冷静ですよね。こっちは夢中になっちゃったから」という言葉を見ても、やはりいつもよりはしゃいでいるようすがうかがえる。
1983年創業の「珈琲ハウス 赤茄子(トマト)」に入ると、さんまがトイレへ行っている間に店員から「情のある方なんですね」とさんまに対する素直なコメントが飛び出した。それを飯尾からさんまに伝えると、「逆に言うとその若手たちはいつも俺の番組で頑張ってくれてるからね。俺の番組にだけ呼んで俺が(相手の番組に)出ないわけには…ねえ」とポツリ。喫茶店が好きという前提はありつつも、人と人の繋がりで実現したスペシャル回と言えるだろう。
飯尾に負けないさんまの喫茶店愛
さんまと喫茶店の縁は、若き日の“パチプロ生活”時代にさかのぼる。当時パチンコ店で遊んでいたさんまにある人が「勝ちたいか?」と声をかけてきたため、喫茶店へ。すると喫茶店「ホープ」のマスターからスカウトされ、喫茶店で働くことになったのだという。
パチンコの稼ぎで暮らしていると話したさんまに「それは駄目だ。ウチに勤めなさい」と勧めてくれたマスター。その期待に応えるべく、懸命に働いたさんまはやがて“ホール主任”に任命されたそうだ。
小岩井にも喫茶店にも縁が多いさんま。まだまだ売れていない時期のこと、同じく新人だった関根勤・小堺一機がさんまの高座で爆笑していた声を覚えていること、萩本欽一に憧れて芸人の道に入ったこと、さまざまな話題で盛り上がる。ただ少し遠慮が混じったのか「この番組はこんなにしゃべる感じじゃないんやろ?」とこぼすと、すかさず飯尾が「違うんですよ!」とツッコミ。それでも言葉とは裏腹に、まだまだ聞きたそうな表情が飯尾らしいというべきか。
レトロな喫茶店の装飾や調理風景、音、メニューの文字、ちょっとした工夫に「懐かしい!
」と喜ぶ2人。トークは普段よりにぎやかだが、目のつけどころは普段と変わらない。さんまと飯尾の喫茶店愛が同じベクトルを向き、同じ熱量を持っているからだ。
行く先々の店では店や人の歴史、こだわりを聞き込むのもいつもの「ずん喫茶」。番組らしいゆったりした時間の流れといつもより大賑わいなトーク、見どころが2時間たっぷり詰まったスペシャル回となっている。放送は10月12日(日)夜7時から。


































