「コウノドリ」松岡茉優&吉田羊対談「松岡さんへの“愛”がさらに大きくなりました」
小松が子宮を摘出したような辛い話も真摯に表現する
―第7話では、小松が子宮を摘出するという辛い決断をしました。視聴者からも感動の声が寄せられていますが、吉田さんはどんなふうに演じましたか?
吉田:あの回は、年齢的にも状況的にも小松とリンクするところもあるので、やっぱりどこかで私自身が反映されていると思います。撮影時はセリフを提案したり、アドリブを入れたりもしました。でも、あくまで小松として「この状況でも小松なら泣かないな」という想像をしながら演じましたね。
松岡:あの小松さんの決断もそうですけれど、このドラマはズシッと重いシーンがあったり、悲しくなるような出来事が起きたりする。でも、一定の真実を伝えているからこそ描けるものもあると思うんですよね。産科で言えば、お医者さんにも妊婦さんにもダンナさんにもこれだけの選択肢があるということ。“ないもの”を嘆くよりも“あるもの”に真っすぐ向き合っていこうという描き方が、このドラマの勇敢で好きなところなんです。
吉田:第10話と第11話は出生前診断(*1)の話になるもんね。命の選別がテーマになってくるので「いよいよこれをやるのか」と思うと、正直、怖いような気もします。
松岡:私もです。原作コミックで読んで、ドラマでもいつか描かれるとは思っていたけれど…。シーズン2は、私たちが演じる医者の心情にフォーカスを当てたり、赤ちゃんが生まれた後の話があったりして、内容がより現実的になっていますよね。だからこそ、プロデューサーさんたちもこの話を最後にもってきたのでは。
吉田:やっぱりシーズン2まで続けてきたから、ここに行きつけた。そして、このドラマが視聴者に信頼していただいているからこそ、扱えるケースなのだとも思います。このドラマだったら、きっと誤解せずに見てもらえるはず。
松岡:視聴者の方にちゃんと伝わるよう、真摯に演じて参りましょう!
(*1)妊娠中に遺伝子検査や羊水検査を行ない、胎児に障害がないかなどを調べること。
取材・文=小田慶子
よしだ・よう=2月3日生まれ、福岡県出身。「HERO」(14年フジ系)、「レディダビンチの診断」(16年フジ系)などドラマ出演多数。2018年は主演映画「ラブ×ドック」の公開を控える
「コウノドリ」
毎週金曜夜10:00-10:54
TBS系で放送
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