
2010年のシリーズ誕生から15年、新章となる「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)で描かれるのは、現在リアルな社会問題となっている“特殊詐欺”や“サイバーテロ”といった情報犯罪。そこに立ち向かうべく組織された情報犯罪特命対策室(通称:DICT)のメンバー・南方を演じる一ノ瀬颯にインタビューを実施。本作で演じる役やドラマの見どころはもちろんのこと、俳優として刺激を受けること、今後の目標についても語ってもらった。
一ノ瀬演じる南方の魅力は「対等に接することができる」
――これまでの放送を経て、ご自身のもとに反響は届いていますか?
僕の周りだけでも「見たよ」と言ってくださる方がたくさんいました。その中には「絶対零度」シリーズが好きで見てくれている人もいれば、「キャストがすごいから見た」という人もいて。あとは、“月9”枠は必ずチェックするという人も多くて、改めてすてきな作品に携わらせていただいているんだなと感じています。
――ご自身が演じている南方の印象と、演じる上で意識していることを教えてください。
よく言えば、誰に対しても変な気を使わない人です。内閣官房副長官の佐生(安田顕)さんがDICTの部屋にやってきたときは少しビビっていましたが(笑)、基本的には年齢が上とか、上司だとか関係なく、しっかりと自分の意見を言えて、対等に接することができる人だと思います。
ただ、これはZ世代らしさというか、ジェネレーションギャップがあるが故に、先輩たちに失礼に映るような態度を取ってしまうこともあって。でも、南方はどこか憎めないところがあってDICTのメンバーも彼の実力は認めているので、演じる上では失礼のギリギリラインを攻めるというか、南方の人柄を特に意識して演じるようにしています。
――10月20日に放送された第3話は、南方の大学時代の親友が事件に関与するストーリーでした。南方メインの回となりましたが、印象に残っていることはありますか?
第1話、第2話を撮っているときは、南方は基本的に飄々としていて、あまり感情的になることがないキャラクターだと思って演じていました。ですが、第3話では自分の親友が事件の片棒を担いているかもしれないと知り、警察として冷静さを保たないといけないと思う反面、親友に対する怒りや落胆、悲しみを抱くところもあって、南方の人間性がより濃く出る回だったと思います。だからこそ、そこをやりすぎないように意識しつつ、南方をさらに魅力的に思っていただけるように演じたいと思っていました。
あと、台本を読んだときは、親友を誰が演じてくださるのかすごく気になっていました。そして、僕と同じ年の松岡広大さんが演じてくださったのですが、松岡さんとは今回が初めましてだったにもかかわらず、撮影初日から意気投合して、松岡さんのオールアップ後には一緒にご飯に行きました。ご一緒したのはほんの数日間でしたが、松岡さんからあふれ出てくるお芝居を身近で感じさせていただけて、すごくすてきな仲間ができたなと思いましたし、親友役が松岡さんで本当に良かったです。

主演・沢口靖子の視野の広さを実感
――第3話では、沢口靖子さん演じる奈美との絡みも多く、彼女から「ミナちゃん」と呼ばれていることが発覚しました(笑)。
DICTのメンバーでいるときは、奈美さんと直接話すことがほとんどなくて。なので、第3話以外で名前を呼ばれることは、今のところないのですが、もう1回、奈美さんに「ミナちゃん」と呼ばれたいです(笑)。
――沢口さんの印象についても教えてください。
沢口さんは監督の意図をくみ取りつつ、映像になったときにどう映るのか、どういう向きで、どういうせりふの言い方をすれば、そのシーンがより生きてくるのかを常に意識されていて。これはずっと主演されてこられたからこその視点だと思いますが、その画が引きなのか寄りなのか、どこから撮っているのかを確認されて、それに合わせて細かく表現を変えられるんですよね。特に今回の現場はDICTメンバーの人数も多いし、結構室内を動き回ってせりふを言うことが多いので、僕たち俳優がどういう同線をたどるのかも重要で。沢口さんはそういったことにも気を配られているので、すごく視野が広い方だなと思いました。かつ、第3話でも沢口さんからの提案によって、奈美と南方の関係性に奥深さが出るシーンがいくつもあったので、すごく感謝しています。
――南方以外で気になるキャラクターはいますか?
本当に全員が魅力的なんですけど、やはり一番気になるのは奈美さんですね。犯人逮捕に向けて全力で、思い立ったら即行動みたいなところもすてきですが、奈美さんは人を見る目に長けていて。DICTメンバーもそうですが、罪を犯してしまった人も奈美さんとの会話で気付かされたり、引き出されるところがあったりするので、すごく魅力的な人だなと思います。
奈美さんは基本的に人に寄り添うことができる優しい人ですが、室長の早見さん(松角洋平)が犯人に歩み寄って同情的なことを言っても、それをバッサリ切るんですよね。僕がイメージするドラマの主人公は、ほかの誰よりも犯人の気持ちに寄り添うことが多かったりするので、そこを含めて奈美さんは面白いキャラクターだなと思います。
――ちなみに南方は数字に強く、論理派タイプだと思いますが、一ノ瀬さん自身は?
僕は、どちらかといえば文系ですね(笑)。基本的には直感に頼るタイプではなく、全部に対して俯瞰というか、論理的に考えることの方が多いと思います。
――例えば、買い物に行ったときとかにもじっくり選ぶタイプ?
そうですね。ちょっと完璧主義なところがあるので、これはこっちの方が優れているとか、その優劣を列挙して並べて、ガチガチに考えてしまうタイプではありますね(笑)。でも、最近は自分で完璧主義っぽいところがあるのは理解しているので、“適当さ”みたいな感じに意識的に持っていこうと思っているところがあって。結果、自分で選べなくて、優柔不断な感じになることも多々あります(笑)。








































