
俳優の吉沢亮と長塚京三が「第17回TAMA映画賞」で最優秀男優賞を受賞。11月15日に都内で開催された授賞式に登壇し、受賞の喜びを語った。
吉沢、2年連続で最優秀男優賞を受賞
同映画賞は、東京・多摩市および近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢を見せてくれる活力あふれる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝を込めて表彰するもの。国内映画賞のトップバッターとしても注目を集めている。
1年前には映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」で最優秀男優賞を受賞した吉沢。今回は大ヒット映画「国宝」と「ババンババンバンバンパイア」の好演によって、「TAMA映画賞」としては(女優賞も含め)初めて2年連続の最優秀男優賞受賞となった。
受賞の喜びを、吉沢は「『国宝』は尊敬している監督、キャストの皆さまとなかなかハードな、3カ月間の撮影だったんですけど、皆さまと共に乗り越えて。今たくさんの素晴らしい景色を見せていただいているなぁ、と思っている日々です」とした上で、「これからもすてきな賞の受賞に恥じぬように、精いっぱい精進してまいります!」と力を込めた。
「国宝」は、吉田修一氏が本作の歌舞伎指導も務めた中村鴈治郎の下で3年間歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた同名小説を「悪人」(2010年)と「怒り」(2016年)でもタッグを組んだ李相日監督が映画化したもの。任侠の一門に生まれながらも歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄(吉沢)の50年を描いた壮大な一代記だ。
生い立ちも才能も異なるライバル・俊介役の横浜流星との共演について聞かれると、吉沢は「彼の爪先から髪の毛1本1本まで歌舞伎役者になってやる、という気概、ストイックな姿を隣で見せていただいていたので、それが僕としても励みになりました。稽古していて心が折れる瞬間もあったんですけど、彼の姿を見て、自分自身を奮い立たせてやれたので、彼が俊ぼん(俊介)をやってくれて本当に感謝しています」と、感謝を述べた。
振り幅の大きいキャラクターを体現
そんな吉沢は2024年には映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」で手話に挑戦し、2025年も映画「ババンババンバンバンパイア」では吸血鬼役、そして放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合ほか)では、英語がペラペラな教師役と、一筋縄ではいかぬ幅広い役を体現している。
MCからそのことに触れられると「手話をやって、歌舞伎をやって、英語をやって、次にミュージカルをやるので歌をやって…何かしら“重い物”を背負って演じていることが多いので、そろそろ何も背負わなくていい役をやりたいな…という思いはありますね」とほほ笑みつつ、「でも、何かに打ち込みながらお芝居をさせていただくことは勉強になりますし、素晴らしいキャスト・スタッフさんと共にいい作品をやる、という経験を立て続けにできているので、すごく幸せな日々です」と、充実感をにじませた。
一方、「敵」で同じく最優秀男優賞を受賞した長塚は「『敵』という作品は、筒井康隆先生のとても素晴らしい原作がありまして。本当に監督をはじめ、スタッフの優秀さが招いてくれた結果だと思います。彼らと一緒にこの賞を頂きます。ありがとうございました」と、受賞の喜びを語った。


































