
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、青星早奈さんが描く『隠れオタクがオープンオタクにハラハラする話』をピックアップ。
青星早奈さんが8月30日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、青星早奈さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
隠れオタク女子とオープンオタク男子

女子高生の高橋 日和(たかはし ひより)は、バリバリの隠れオタク。対して、クラスの人気者・夏島 海斗(なつしま かいと)は、日和とは正反対のオープンなオタクだった。
日和は、中学時代に同級生から「引く」「恥ずかしくないのかな」と陰で言われていることを知り、それ以来オタクであることを隠してきた。
ある時、学校の清掃時間に夏島の机から同人誌が落ち、クラスの女子が中身を見ようとする。同人誌がR指定の内容であることが多いことを知っている日和は、「見たら呪われる本です」と言って、見ることを阻止する。戻ってきた夏島に経緯を話すと、自分がオタクであることもバレてしまい、放課後に一緒に限定ショップに行くことを誘われる。
誰かに見られてないか、とひやひやしながらも、同士と一緒に行く限定ショップを思う存分楽しむ日和。話しているうちに、「趣味を隠さなくていいってすごく楽」と思うように。
ショップでランダムグッズを購入した二人は、カフェで開封し楽しんでいた。そこへ夏島と仲の良いクラスの女子たちが偶然お店に入ってくる。テーブルにはグッズがオープンに置かれており、日和はオタクであることがバレたと焦る。
夏島は「偶然会ったからお茶に誘った」と彼女たちに嘘をついてくれるが、「好きなことしてるときが誰だって一番輝いてるじゃん?」という夏島の言葉を思い出した日和は、正直にカミングアウトし…?
作品を読んだ読者からは、「こういう関係が一番いい」「可愛いな〜こんな青春...」「爽やかなキュン」「続編希望」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・青星早奈さん「どちらかの価値観に偏らないように心がけています」

――『隠れオタクがオープンオタクにハラハラする話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
元々「モテるけど恋に興味ない腐女子とモテるけど女子が嫌いなイケメン」の話を考えていました。その打ち合わせの中で「最近のオタクは結構市民権を得ているよね」という話が出たところから派生して、オープンオタクの夏島のキャラが出来上がりました。主人公の日和の方は私が実際に隠れオタクをやっていたので、彼女の夏島への反応は私がオープンオタクの人に思っていることとほぼ同じです笑。そんな正反対の二人が出会ったらお互い影響し合って面白くなりそうだな~という思いからこの話ができました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
作者としては、オタクをオープンにしていても隠していてもどちらでも良いと思っているので、こうするべきだ!というどちらかの価値観に偏らないように心がけています。そもそもオタクであるかそうじゃないかということも友情には関係ないと思っていますし、それぞれの価値観を認め合って付き合っていくことを、この先の展開でも大切にしていきたいと思います!
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
超地味なところなんですが、リア充女子に「マジ!?そーなんだ高橋さんて・・・」と言われてるときに夏島が「おい・・・」と言ってけん制しているところです!普段オスっぽくない男子が好きな子を守るために出すオスとしての攻撃性が大好物なので・・・!あと、序盤で日和が夏島の同人誌を守るところも気に入っています。動きをオタクっぽくすることにこだわりました笑
――X(旧Twitter)の投稿には多くの読者から反響があったと思いますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
「この漫画を読んでオタクをオープンにしてみたら、友達も引いたりしないでむしろ話も盛り上がった」と言ってくださった方がいて本当に嬉しかったです!普段創作をしていても、自分の想いが伝わっていると実感できることはほとんどありません。でもこうやって誰かに届いて誰かの人生をほんのちょっとでも変えているのだとしたら、やっぱり描いていく意味はあるのかもしれない・・・と思わせてもらえたコメントでした。
――青星早奈さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
高校生の恋愛については私のライフワークだと思っているので、これからも描き続けていきたいと思っています!ですがそれに留まらないジャンルでもいろいろ挑戦してみたいと思っていまして・・・バラバラに思える作品の中に、私の個性みたいなものが次第に見えていくといいなと考えています。でも基本ベースは恋愛ですね!
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
こんなにもたくさんの作品が溢れているネットの海の中で、私の漫画に出会ってくださって本当にありがとうございます!!!まだまだ描きたいことはいっぱいあるので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。





























