
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「くらげバンチ」で連載中の漫画『氷の鱗』(新潮社刊)より、第1話『上がる緞帳』を紹介する。作画のJiccoさんが、10月24日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、原作の岩井勇樹さんと作画のJiccoさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
少年とバレエの鮮烈な出会い

人付き合いが苦手で自分が“普通じゃない人間”だと悩む少年・櫻庭真央。彼は、家に引きこもって絵を描くことに日々を費やしていた。そんなある日、料理店を営む父から配達を頼まれた真央は、配達先を間違えてバレエの稽古場を訪ねてしまう。
その後、稽古場で目にしたプロバレエダンサー・吉谷霞の指導風景をスケッチブックに描き留める真央。指導後にその絵を見た霞は、“自分と同じものが見えている”真央に興味を示し、自分が踊る姿を描くように指示した。すると真央は、筆を走らせながら徐々にバレエの魅力に惹かれていき…。
この少年とバレエの出会いを読んだ人たちからは、「普通でないことの演出が最高」「強烈に惹き込まれる話」「異質で最高なスポーツ漫画」など、多くのコメントが寄せられている。
原作・岩井勇樹さんと作画Jiccoさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

●原作・岩井勇樹さん
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
コンクールではないバレエの世界を知ってほしいという気持ちと、井上尚弥選手の存在の影響ですね。圧倒的存在感で、そのジャンルに興味のない人までも一瞬で虜にし、脳裏から離れなくなる。その2つを組み合わせたら朧げながらに浮かんできました。
――本作では、霞と出会いバレエに魅入られていく真央が非常に印象的でした。本作のストーリーを描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
キャラクター同士の掛け合いに注目していただきたいです。キャラそれぞれの性格が会話に出ています。自分の性格が悪いので性格が悪いキャラのセリフを考えるのが得意です。
――今後の展望や目標をお教えください。
井上尚弥選手と対談がしたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
本作をきっかけにぜひバレエに触れそして札幌に遊びにきてください。あとコスプレ及び二次創作お待ちしております。
●作画・Jiccoさん
――本作では、霞のバレエを見て描く際の真央や、真央に同じ眼を持っていると語りかける霞の表情が非常に強く印象に残りました。本作を描く際で「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
今作はバレエという煌びやかで美しい世界を描いたものではありますが、キャラクターたちの激しい感情の動きが魅力的なドラマを作っていくので、表情による感情変化や性格の違いなどを注目していただけると嬉しく思います。
――Jiccoさんが特に気に入っているシーンがあれば、理由と共にお教えください。
1話でいうと最後に真央が「俺綺麗だった?」と呟くところですね。居場所のなかった引きこもりの少年に希望が見えた瞬間で、描きながら自分でも光が射してくる感覚がありました。
――今後の展望や目標をお教えください。
岩井先生の原作をより良く伝えられるようもっと作画技術を磨いていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも氷の鱗を読んでくださりありがとうございます。もっと楽しんでいただけるよう精進して参りますので、これからもよろしくお願いいたします。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
原作X(旧Twitter):岩井勇樹
作画X(旧Twitter):Jicco
▼「くらげバンチ」で連載中の漫画『氷の鱗』はこちら▼
https://kuragebunch.com/episode/2551460909629677657




























