メンバー全員で歌詞を読み解く、楽曲制作の裏側
ーーレコーディングで苦労した点や、特にこだわった部分はありますか?
橋本萌花:杏香ちゃんとの掛け合いがある「ランプパート」は、すごくこだわりました。どうすればもっとクセ強く、聴いている人の耳に残るように歌えるか、作詞作曲をしてくださったハヤカワさんと何度も話し合いながら、メンバー同士でテンション感を合わせたりして、結構何回も録り直しました。
谷屋杏香:実は、レコーディングの順番は私の方が早かったんですけど、その後に録った萌花ちゃんの歌を聴いたら、そのテンション感がすごいはまってて。「あ、これは私も録り直して合わせたい、もっとこだわりたい」って思って、何テイクも録り直しました。あと、私たちはいつも新曲をいただく度に、メンバー全員で歌詞を読み解く会を開いて、曲への理解を深めてからレコーディングに臨むようにしています。
ーー歌詞の中で、特にご自身の心に響いたフレーズがあれば教えてください。

前垣さら:落ちサビの一番最後の「泣いてばかりだった『わたし』へ……」っていう歌詞ですね。今まで挫折してきた自分と対面してる気持ちになるというか。フリもメンバーと目を合わせて前に進んでいくぞ、というポーズをするので、ビターな経験を乗り越えて今があるんだなって実感できる瞬間です。
一条カオリ:私は「あきらめなければやがて叶う」というフレーズが好きです。その後に「私は笑顔で進むから」と続くんですけど、ただ楽しいから笑うんじゃなくて、つらいことや苦しいことがあっても、それでも笑顔で進んでいこう、という強い意志を感じて、歌っていてもぐっときます。
ーーMVも非常に印象的でした。撮影時のエピソードはありますか?

さくらもも:一見すると不思議な世界観なんですけど、実はすごく深い意味が込められています。途中で私が「ちちーんぷいぷい〜」っていう呪文を唱えるんです。そのシーンはみんなで机を3回叩くシーンがあるんですけど、あれはドイツに古くから伝わるおまじないの仕草なんです。そういった細かい伏線がたくさん隠されているので、コメント欄の考察とかを見ながら何度も見ていただけると嬉しいです。
過去・現在・未来を繋ぐ、個性豊かなカップリング曲たち

ーーカップリング曲についても、それぞれの曲の魅力を教えてください。まず『涙のストーリーテラー』はどんな曲ですか?
星野ティナ:松隈ケンタさんからいただいた楽曲です。私たちにとって一番最初のオリジナル曲で、私たちの過去、現在、未来を歌った曲です。再スタートがテーマで、みんな挫折を乗り越えて、ここから私たちの物語が始まるんだ、という決意が込められた一曲です。ここ(ステージ)を指す振り付けもあって、ライブでもすごく気合が入ります。みんなにとって思い入れが深い楽曲ですね。ライブでもファンの方からとっても褒められます(笑)。
ーー続いて、『Movin'on』はいかがでしょう?
橋本萌花:『Movin'on』は、『Dark Idol』の最終審査で披露した課題曲でした。当時はプレッシャーでたった2行の歌詞も振り付けも覚えるのも大変だったんです。私達の曲の中でも難しい楽曲ですけれど、体の芯に入っている楽曲です。今こうして自分たちの曲としてパフォーマンスできるのが感慨深いです。私たちにとって、初心を思い出させてくれる大切な曲ですね。オーディションの時にはうまくできなかったけれど、今はライブでもしっかりパフォーマンスできるようになりましたし、成長も感じられます。『Dark Idol』から私達を見てくれていた方にはとても人気のある楽曲です。
ーー『HAPPY CLIMAX』は、ライブでも非常に盛り上がる曲ですね。
谷屋杏香:いただいたときは「このテイストの楽曲がようやくきた!」というのが率直な感想でした。ライブで一番一体感が生まれる曲です。ハッピーで元気になれる曲調で、私たちもファンの方もみんなで笑顔になれます。会場も温まるし、私たちも披露していて大好きな楽曲で、Toi Toi Toiのライブに来たら、絶対に聴いてほしい一曲です。
ーーでは最後に、『オトナヒロイン』についてお願いします。
さくらもも:「ザ・女の子」のような曲で、「ザ・アソビシステムだな」と感じる、すごく可愛い世界観の曲です。ただ可愛いだけじゃなくて、「自分が自分のヒロインだと信じて頑張ったら大丈夫だよ」という、自己肯定感を上げてくれるメッセージが込められています。年齢とか関係なく、いつまでも自分を大切にして輝いていこう、という私たちのコンセプトにも繋がる曲です。

SMM itaku (music)
発売日: 2025/10/22

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