
草なぎ剛主演のドラマ「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」(毎週月曜夜10:00-10:54、カンテレ・フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)が放送中。本作を担当する三宅喜重監督は、草なぎの初主演ドラマ「いいひと。」(1997年)で助監督を務め、“僕シリーズ3部作”“戦争シリーズ3部作”など長年に渡り、草なぎ×カンテレタッグ作品に携わってきた。そんな草なぎと三宅監督の対談が到着した。
三宅監督「“人の思いを大切にする”ドラマを一緒に作りたい」
――「遺品整理人」がテーマの作品に挑もうと思った理由は?
三宅:前回の草なぎさんとの「戦争シリーズ」3部作では、復讐劇をテーマに、激しい怒りや悔しさをたぎらせるドラマに取り組んだのですが、今回はそれとは全く違うテイストの“人の思いを大切にする”、そんなドラマを一緒に作りたいと思いました。題材を探している中、いろいろとアドバイスしていただくこともあり、遺品整理人にスポットを当てた作品に挑戦することになりました。
草なぎ:僕もこれまでとは違うベクトルに、三宅監督と一緒に行けたらなという思いがあって。このドラマで遺品整理人という存在について詳しく知ることができて、僕自身、大変勉強になりました。実際に遺品整理のお仕事をされている方が現場に来てくださってお話を聞きながら、いままで三宅監督と作り上げてきたものとは違うステージで、新しいものを生み出そうという心掛けで挑みました。
三宅:自分たちも昔に比べて年齢を重ねてきて、周りの関係者や、親族も高齢になってきて、遺品整理について考える機会が増えたということも題材を選ぶ一つの要因になったかなと思います。
草なぎ:遅かれ早かれ自分が持っているモノをいつか整理するわけで。早いうちに意識していた方が楽なのかなと思う一方で、自分のことになると無頓着というか。決してネガティブなことではなくて、生前整理や遺品整理を前向きに捉えてもらえたらなと思います。ドラマの中でも描かれているんですけど、長く生活を共にしたモノってその人の気持ちや魂みたいなものが宿っていると思うんです。僕は今作との出合いが、自分が大切にしているモノについてあらためて考えるきっかけになりました。
――鳥飼たちを見ていると、遺品整理という仕事はとてもエネルギーが必要だと感じます。
草なぎ:僕は、役として遺品整理に向き合っていることもあり、実際の仕事としての感覚は掴めていないかもしれないけれど、樹は遺品を通して亡くなった方の“最後の声”を聞いてその思いをご遺族様に届けなくてはという使命感を抱いている。その行為はどこか聖なるものというか、そこに触れていくためにはやはり研ぎ澄まされた感覚が必要で。肉体的にというよりは精神面ですごくエネルギーを使うなと感じました。
三宅:現役の遺品整理人の方に、何度も現場に来ていただいて話を聞きながら撮影を進めていくことが多かったのですが、やはりすごく丁寧というか、そこに“何かがあるんじゃないか”と思いを馳せて遺品を扱っているとおっしゃっていました。
そして、その残されたモノの意味を探っていくには、故人様の遺品と向き合うことはもちろん、依頼人の方ともいろいろと話をしないと、その意味までは分かってこないと。そこに相当のエネルギーがかかることは容易に想像できたので、今作の主人公に対してもまず“人の話をよく聞く”イメージが浮かび、草なぎさんには、主人公は自分のことを話すよりも“相手の話をよく聞く”人だということを伝えました。






























