発売に至った経緯は「今の日本がクソダサいから」
──改めて本作『命の燃やし方』発売に至った経緯を教えてください。
今の日本に対して「あ、クソダサいな」と思ったのがきっかけです。人の揚げ足を取ったり挑戦を笑ったり、足を引っ張り合う雰囲気がすごく気持ち悪いなと。
ただ、それに対して文句を言うだけでは、その人たちと同じ土俵になってしまう。日本を変えるために直接的にできることは何かと考えた時、「本」という媒体を通すことだと思いました。
この本ですぐに日本が変わるわけではないですが、絶対に日本が動くきっかけにはなる。人を動かすために今回執筆させていただきました。
──今回は「コムドットやまと」ではなく、本名の「鈴木大飛」名義で出版されました。その理由は何ですか?
「コムドット」という看板が大きすぎて、そのフィルターを通して見られると不利になる場合があると思ったからです。コムドットに対してアレルギーや抵抗があった人にも、鈴木大飛一人の人間として書くことで、別角度から入っていけるのではないかと。
表紙や中身からは写真を抜き「コムドット」というワードも使わないと決めて書きました。結果として、前作『アイドル2.0』の発行部数を現時点で超えているので、その効果はあったと思っています。
純粋に「日本を良くしたい」という気持ちで執筆
──すでに20万部を突破していますが、最終的な目標部数や、どんな人に読んでほしいかを教えてください。
最終目標は100万部で、読んでほしいのは「全国民」です。なので、あえてターゲッティングはしていません。ある程度の人生経験を積んだ人間であれば、読んだ時に確実にレベルアップできる本になっています。今の日本人が一番読むべき本であり、100万部売れて然るべきだと思っています。
──小学生や社会人、誰が読んでも刺さる言葉があるように感じました。
今の世の中って、一般論の逆を言う「逆張り」でお金を稼ごうとするトンチキがとても多いんですよ。「量は質より大事」とか「勉強しなくていい」とか、あえて逆の発言をして注目を集め、自分のポジションを確立しようとする人たちのことです。
僕はそういう発言に社会的意義は何もないと思っています。この本には、自分のポジション確立のための発言は1個もありません。純粋に「日本を良くしたい」という気持ちで書いていますね。
──収益の使い道についても考えがあるようですね。
この本で出る収益を自分のものにするつもりは一切なくて。これは自己実現ではなく「他者貢献」に動機があります。情報に溢れかえっている時代だからこそ、正しい知識や情報を届けたい。この本に対する僕の熱量を2026年以降も発信し続けることが大事だと思っています。
──具体的にどのような戦略で届けていくのでしょうか?
現在「命の燃やし方展」という個展をやっています。そこで出た収益と本の印税を合わせて資金を作り、来年の夏には「命の燃やし方」関連で規模のデカいことをやりたいと画策しています。スポンサーもつけて、日本を巻き込むムーブメントを起こすつもりです。





























