まさに職人技…兄弟ならではの“あうんの呼吸”、中川家
普段から出慣れている劇場のような、自然体の雰囲気で現場入りした中川家。撮影が始まると、演じる全ての役が「どこかで見たことがある人」に感じられるほどリアルで、思わず現場の空気まで日常に変えてしまう演技力を見せた。
その表現の細やかさには、長年にわたる人間観察の積み重ねと兄弟の相性が滲み出ており、まさに“職人”という言葉がぴったり。わずか5秒という短い尺の中に、中川家らしい温度感と会話の妙が凝縮されたネタとなり、熟練の技が光る瞬間だった。

中川家・メイキングインタビュー(一部抜粋)
Q)今大会で最も意識している芸人を教えてください。
剛)確実に来るのはジャルジャルかな~
礼二)そうですね、さっきもすれ違いましたけど
剛)すれ違ったね、ちょっと睨んでおきました。ぎこちない挨拶をしてきました(笑)
Q)芸人を目指すことになったきっかけを教えてください。
礼二)お笑いが好きで、ただそんな話を(剛と)したこともなかったんで、誘われるとも思ってなかったんですが、(誘われて)一つ返事で、とりあえずやってみようという気持ちだけではじめました。
剛)(当時は働いていた職場の)上司が止めにNSCまで来てましたからね。
礼二)説得しに。はい。
Q)これまでの仕事のご経験の中で、ネタ作りに活かされたと感じるエピソードを教えてください。
剛)僕たちは小さい頃から人間観察がすごい好きで、会社員時代にも上司の動きとかをよく見ていました。会社員をやっていてよかったなと思いますし、ネタ作りに活かされてると思います。
Q)「芸人」という職業を一言で言うと?
剛)我々にとっては永遠の遊びですね、仕事とあまり思っていないんで。2人が面白いと思うことを、ただただ新しいことを作っていくのが楽しいだけで、あまり仕事という意識はないです。
礼二)多分これを死ぬまでやっていくんやろなっていう感じですね。

唯一無二の独特な世界観炸裂、ななまがり
緊張の面持ちでスタジオ入りしたななまがり。初挑戦だったが、5秒という枠に収める難しさがありつつも、1ネタ目でまさかの1発OK。長丁場が予想されたため口をポカンと開けて「あ、終わりですか!(笑)」と思わず笑ってしまう初瀬と、静かににんまりしている森下。
どのコンビよりも多くの小道具を持ち込み、撮影中はモニターを確認しながら小道具の角度を細かく調整したり、セリフを即興で変えたりと、世界観を大切にする姿が印象的だった。ななまがりならではの個性的な衣装をまとった、唯一無二のネタに注目だ。

ななまがり・メイキングインタビュー(一部抜粋)
Q)今大会への意気込み、出場コンビの中からライバルを教えてください。
初瀬)いや、もうそれはジャルジャルさんでしょう。ジャルジャルさんずっとチャンピオンらしいので、倒したいっすよ。
森下)僕も同じくジャルジャルさんです。3連覇しているので4連覇目は我々が阻止しようかと。あと多分ジャルジャルさんより僕らの方が圧倒的にバイトしてきたと思うので(笑)
Q)世の中にこんな仕事があったらいい未来につながりそうだと思う「架空の仕事」を教えてください。
初瀬)「起こ師」次の日朝早くて「どうしても絶対遅刻できへん。寝られへん。」という時に時間を設定しといたら家まで来て起こしにきてくれる人。
森下)「鼻毛注意人」町に点々と(鼻毛注意人が)立ってて、通りかかる人に「鼻毛出ていますよ」って教えてくれたら、注意されるのが嫌で、みんな家出る時に鼻毛を切ってくると思います。公共の事業として国にお金を出して欲しいです(笑)
Q)「芸人」という職業を一言で言うと?
初瀬)「発明家」モノじゃない発明をしている人が売れている印象があるため。
森下)「無邪気人(ムジャキビト)」(芸人は)とにかく全員精神年齢が低い、くだらないです。くだらないことを真剣に考える仕事なのでみんな幼い。若手で30-40代くらいですが全員精神年齢16歳くらいだと思います。
初瀬)ほんまにそう思います(笑)


鹿砦社
発売日: 2022/08/09



































