「美の壺」と「びじゅチューン!」がコラボ!井上涼『お互いの力を出し切っています』

2017/12/26 19:25 配信

芸能一般 インタビュー

草刈正雄と初共演した井上涼。打ち解けた様子に見えるが、現場の雰囲気は?(C)NHK


「風神雷神図屏風」について、どんなイメージをするだろうか?

「美術の授業で見たことある屏風」や、「あ~、俵屋宗達の絵ね」なんて“インテリ”なことを思い浮かべる人もいるかもしれない。

アーティスト・井上涼にとって、この絵は「デートの待ち合わせ」に見えるものらしい。

そんな自由な発想で、井上が世界各国の美術作品を歌とアニメで紹介している番組が「びじゅチューン!」(毎週火曜夜7:50-7:55、NHK Eテレ)だ。

同番組が、暮らしの中に隠れたさまざまな美を紹介する「美の壺」(毎週金曜夜7:30-8:00、NHK BSプレミアム)とコラボレーションし、2018年1月3日(水)に「美の壺×びじゅチューン!美び美にっぽん」(夜9:00-9:25、NHK Eテレ)と題した特番を放送する。

井上が「美の壺」の舞台である邸宅を訪問し、案内役の草刈正雄が「打ち水」「正月らしい床飾り」など、日本に古くから伝わる「和風おもてなしのツボ」を使って井上を“おもてなし”。合間に登場する美術作品に合わせ「びじゅチューン!」の人気楽曲「住んでます、八橋蒔絵硯箱」や「曜変天目ディスコ」などが登場する。

今回、井上にインタビューし、撮影の雰囲気や番組の見どころを聞いた。

【写真を見る】「ジャニーズ風にレモンを持ってください!」という注文にこたえてくれた井上


演技力のコントラストがすごいコンビ


――特番の撮影はいかがでしたか?

いつもは私1人だけで撮影をしていて、「びじゅチューン!」が始まってもう4年目になるので撮影には慣れているつもりだったんですが、今回は大物俳優の草刈さんがいらしたのですごく緊張しました…。

草刈さんと私が一緒にお芝居をすると、演技力のコントラストが如実に出てしまって恥ずかしいですね(笑)。

――草刈さんにお会いしてどんな印象を受けましたか?

すごく柔らかい方だなと思いました。

草刈さんは本当に素敵な方で、緊張しているのがバレバレな私に優しく「緊張しているの?」と声をかけてくださったんです。

カメラの前に立った時には、緊張をほぐすために背中をさすってくれたりして、すごく安心感がありました。

あと、すごく身長が高かったです。185cmくらいあるって…Wikipediaから情報を得たんですけど(笑)。

私も立つと意外とでかいんですけどね。草刈さんは身長以上に大きく感じました!

「風神雷神図屏風」をイメージした2人のダンスとは…?(C)NHK


――普段の「美の壺」の撮影でも使用されている邸宅はどんな雰囲気でしたか?

やっぱり古くていい日本のお家という感じで、広くて豪邸というだけじゃなくて、気分が改まるような空気感がありました。それに、外光がとてもきれいに入るので、物を美しく見せるお家なんだなという印象を受けましたね。

「住みたいな」とも思ったんですけど、ちょっと寒かったです(笑)。

――特番では、草刈さんが井上さんを“おもてなし”していましたが、もし、井上さんが草刈さんをもてなすとしたら、何をしたいと思いますか?

え~~! どうしようかな…あ、今回の番組で初めて知ったことでやってみたいことがあるんです。和菓子を食べる時に使う、黒文字っていう木で出来た爪楊枝があるんですけど、それをお客様がいらっしゃる少し前に水にくぐらせておくとといい匂いになるんです。

まぁ草刈さんはもう知っているので、バレバレになっちゃいますけど(笑)。そういうことをさらっとやってみたいなと思いました。

黒文字の爪楊枝なんて、生活の中でなかなか使うことがないんですけど、実際に和菓子を切ってみたら切りやすくて、それにいい匂いがして「あ、やっぱりいい物にはいい理由があるんだな」というのをちょっとだけ体験できました。

――いい物に触れる機会って普段はそんなにないですよね。上質な品々に触れて気付いたことなどもありましたか?

草刈さんへのお土産の和菓子が入ったお重を持っていたら、けっこうずっしりと重かったんです。「こんなに重みのあるものなんだな」ということを改めて感じました。「誰かへのお土産をお重で持っていく」なんてしたことが全くなかったので、番組をやってみて初めて体験できたことですかね。

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