DISH//の矢部昌暉「出たい気持ちが強過ぎて…」出演舞台「池袋ウエストゲートパーク―」への思いを語る
ダンスロックバンド・DISH//のメンバーとしても活躍する矢部昌暉。12月23日(土)からスタートする舞台「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」に、レッドエンジェルスのリーダー・京一役として出演する。元から舞台が好きだという矢部に出演が決まってからの気持ち、作品への思いを聞いた。
出たい気持ちが強過ぎて、オーディションのことを覚えてないんです
――もともと「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」の大ファンだったといいますが、今作に出演が決まったときの感想は?
昌暉:オーディションを受けたんですけど、そのときは歌とダンス、それから演技の方は(真島)誠と、ドラマ版にいたシュン(水野俊司)のシーンだったんです。と言っても、オーディションのこと、あんまり覚えてないんですけど…。
――覚えてないってどういうことですか!?
昌暉:もう、(この作品に)出たい気持ちが強過ぎて。出られるんだったら、ギャングの一員でも、何でもいいから携わりたいって思っていたんです。
――カラーギャング「レッドエンジェルス」のリーダー・京一役と聞いたときは、すごくうれしかったのでは?
昌暉:もちろんうれしかったんです。ただ、京一役と言われた瞬間は、「え? 僕でいいの!?」と思っちゃいました。やっぱり、カリスマ性がある役だし、レッドエンジェルスのリーダー……そんな役を自分が務められるのかなぁというプレッシャーの方が大きくて。あと、作品のファンの方も絶対いるだろうし、京一のファンもめちゃめちゃ多いと思ったので。でも、今回は小説を舞台化するってことでドラマ版とも違うので、小説は小説、ドラマはドラマ、舞台は舞台。しかも舞台化は今回が初だから、僕たちが新たな(池袋ウエストゲートパーク)を作り上げたいという気持ちで取り組もうと思いました。
――役作りはどんなことをしましたか?
昌暉:大人っぽい役だから髪を伸ばしたことと、海外帰りのバレエダンサーという設定なので柔軟を……。僕、身体固いんですよ(笑)。続けているうちに少しは柔らかくなったんですけど、まだまだ全然。なので、柔軟は続けつつ、体の持ち運び方やしなやかさで魅せる方法も探っているところです。
――脚本によると、京一はコンテンポラリーダンス風の踊りも多いですよね。
昌暉:そうなんですよ。そういうテイストのダンスはやったことがなくて、振り付けをもらった日の夜は、筋肉痛になりました(笑)。
――演じる要素の中だとダンスが一番難しい印象ですか?
昌暉:とにかく全てが難しいですね。京一は雰囲気のあるキャラクターということもあって、必然的に歌も雰囲気のあるものになるんですけど、僕はそういう歌にはまだ慣れていないので(苦笑)。DISH//で6年間歌ってきてるのに、今回の舞台の歌唱レッスンが始まってから、また新たに歌への感覚が変わったんですよ。先生に教えてもらっているうちに、新しい発見がたくさんあって。そのおかげで、最近はDISH//のライブで歌うと、ファンの方やスタッフさんから「歌がしっかりしてきたね」って言われるようになりました。
舞台「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」
2017年12月23日(土祝)~2018年1月14日(日)
東京芸術劇場シアターウエスト
2018年1月19日(金)~21日(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール