閉じる

留学先で出会った“メンター”という人生の伴走者…フィンランドでの体験談に「見習いたい行動力」と反響【漫画】

2026/01/21 08:40

『メンター』より
『メンター』より(C)週末北欧部chika/世界文化社

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、コミックエッセイ『北欧こじらせ日記 決意の3年目編』(世界文化社刊)より、『メンター』を紹介する。作者の週末北欧部 chikaさんが、12月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、多数の「いいね」やコメントが寄せられた。本記事では、週末北欧部 chikaさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

大学で出会う伴走者

『メンター』より
『メンター』より(C)週末北欧部chika/世界文化社


フィンランドでふたたび大学生となったチカさんは、メンターを見つけるように指導される。メンターとは自身の経験をシェアして成長を支えてくれる伴走者のことで、今後を左右する重要な存在。学生のメンターになっても良いと表明している業界人もおり、普段は会えないような相手と連絡できることに。

そんな中、先生がチカさんに紹介したのはある絵本作家。チカさんからも希望し先生が先方に連絡したところ、絵本作家本人はメンターになれないが、代わりに彼のメンターを紹介してくれるとの返答が。思わぬ提案に感謝しながら、チカさんは生まれて初めてメンターと出会い…。

このメンターとの出会いのきっかけを読んだ人たちからは、「日本にもあるがあまり見ない」「メンター文化あるといいよね」「見習いたい行動力」など、多くのコメントが寄せられている。

「等身大であることを大切にしています」作者・週末北欧部 chikaさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

『メンター』より
『メンター』より(C)週末北欧部chika/世界文化社


――本作はとても読み取りやすく、内容がすらすらと伝わるように感じます。作品を構成するうえで、意識していることがあればお教えください。

ありがとうございます。作品を構成する際は、何度も最初から最後まで読み返しながら、出来事の時系列と心の変化の流れを大切にしています。最初の状態から最後の状態まで、なぜそこにたどり着けたのか、自分自身がひとつひとつ納得できた順序で描くようにしています。「北欧こじらせ日記」は、読む方にとってお守りのような存在になればいいな…という思いを、最初に編集のふじさんと共有して始まったシリーズです。そのため、ただ悩みを書くのではなく、自分の中で学びに変わったところまで書き切ることを大事にしています。悩みの途中で終わるのではなく、時間をかけて経験や人の言葉を受け取り、最終的に腹落ちしたところまで描くことで、同じような悩みを持つ方が何かひとつ考え方を持ち帰ってもらえたらと思っています。また、学校での学びは情報量が多い分、その中でも自分の心に残った言葉だけを選んで描いています。先生の何気ないひと言や、質疑応答の中で自分に向けられた言葉など、温度のある場面を大切にしてきました。そうした取捨選択が、読み取りやすさにつながっていると感じていただけたのであれば、とても嬉しく思います。

――先生(学生生活で出会った先生)との会話ややりとりの中で、特に記憶に残っているエピソードがあれば、理由と共にお教えください。

特に心に残っているのは、ミュージシャンであり、アーティストのメンタルヘルスケアを専門にされている講師の方のお話です。その先生は、「個人で何かを始めるということは、自分が自分の上司になるということでもある」と教えてくださいました。「あなたにとって良い上司とは何か」「悪い上司とは何か」を紙に書き出す時間があり、考えてみると、良い上司には思いやりや前向きさを書き、悪い上司には厳しすぎることや、成果ばかりを求める姿勢を書いていました。その後で先生から、「その良い上司像を、自分自身に向けることが大切なのではないでしょうか」と言われたとき、今までの自分がまさに“悪い上司”として自分を扱っていたことに気づき、はっとしました。先生ご自身も、人には優しくできるのに自分には厳しくしてしまった経験を率直に話してくださり、その言葉がとても現実的に心に届きました。厳しさだけでなく、持続可能な働き方を支えながら挑戦を後押しすることも、良い上司の役割だと学びました。個人事業主として働く中で、これまで考えたことのなかった視点だったからこそ、とても印象に残っています。

――体験したことをイラストとして描くうえで、気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

このシリーズは、悩みと学びをセットで描くことを1番大切にしています。そして内容についても、失敗したことや恥ずかしかったこと、この年齢になって初めて経験したことなど、等身大であることを大切にしています。もともと自分だけが読む日記として書いてきたものが原点なので、誰かにどう思われるかを1度脇に置いて、起こったことをそのまま描く姿勢は今も変わりません。今回も、描くことで自分自身の中で整理できたことや、書きながら腹落ちしたことがありました。今後も、かっこつけたり背伸びせず、正直に描き続けていきたいと思っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

フィンランドでの3年間を経て、ひとつの区切りを迎えたように感じています。これまでは「まずは3年」と思っていた分、どこか“おじゃまします”の気持ちで生活してきましたが、これからはもう一歩踏み込んだ時間になっていくのだと思います。不安や戸惑いもありますが、この1年で学んだ、自分のペースも大切にしながら歩いていくための考え方を大切にしつつ、新しい暮らしや感じ方も受け入れていきたいです。その中で見えてきた変化や気づきを、これまでと同じように、無理のないペースで書き続けること。それを長く続けていくことが、今の自分にとって1番の目標です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

いつも作品を読んでくださり、本当にありがとうございます。悩みの多い1年でしたが、その分、同じような悩みを持つ方々と共感できる機会も多くありました。読者の方からのお手紙や言葉に、私自身が支えられてきたと感じています。この作品は先のことが見えた状態で書いているわけではなく、実際に起こった出来事をもとに、その都度異なるテーマに向き合いながら形にしています。それでも、また読みたいと言っていただけることが、何よりの原動力になっています。これからも、自分の経験をひとつの例として残していくことで、どこかで誰かの役に立つものが見つかれば嬉しいです。そんな気持ちを大切にしながら、これからも続けていきたいと思っています。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

『北欧こじらせ日記 決意の3年目編』を読む


ザテレビジョン マンガ部まとめ

作者X(旧Twitter):週末北欧部
北欧こじらせ日記 決意の3年目編
北欧こじらせ日記 決意の3年目編
週末北欧部 chika (著)
世界文化社
発売日: 2025/12/18
北欧こじらせ日記
北欧こじらせ日記
週末北欧部 chika (著)
世界文化社
発売日: 2022/02/17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

画像一覧 14

  • 『メンター』より
  • 『メンター』より
  • 『メンター』より
  • 『メンター』(1/3)
  • 『メンター』(2/3)
  • 『メンター』(3/3)
  • 『メンター面談』(1/2)
  • 『メンター面談』(2/2)
  • 『学生になる』(1/3)
  • 『学生になる』(2/3)
  • 『学生になる』(3/3)
  • 『クリスマスマーケット』(1/2)
  • 『クリスマスマーケット』(2/2)
  • 『北欧こじらせ日記 決意の3年目編』表紙
  • 【冬ドラマ】2026年1月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【冬ドラマ】2026年1月期の新ドラマまとめ一覧

  • コミック試し読みまとめ

    話題の作品がいっぱい!コミック試し読みまとめ

  • 「ザテレビジョン」からのプレゼント!

    「ザテレビジョン」からのプレゼント!

  • ザテレビジョン マンガ部まとめ

    SNSでバズった話題のマンガが読み放題!ザテレビジョン マンガ部まとめ

  • 【秋ドラマ】2025年10月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【秋ドラマ】2025年10月期の新ドラマまとめ一覧

  • 推したい!フレッシュFACE

    推したい!フレッシュFACE

もっと見る