
カッコ悪くて、カッコいい二人
――「STAMPEDE」第7話「WOLFWOOD」のお話が出ましたが、お二人の掛け合いで特に印象に残っているシーンはありますか?
細谷 やっぱり第7話の「WOLFWOOD」です。リヴィオの暴走を食い止めながら、巨大なイオン砲の砲台を二人で支えるシーン。二人ともいっぱいいっぱいで、超シリアスな状況なのに、突然ヴァッシュが「悪かった」って話しかけてきて(笑)。「やかましいわ! 今する話か!」ってキレ散らかしながらピンチを切り抜ける2人の感じがすごく面白くて、好きなんですよね。
松岡 僕もあの回は大好きです。あのタイミングでのヴァッシュの突然の謝罪には、思わず僕も「こんな時に謝ることじゃないだろう!」って(笑)。
細谷 「今に集中してくれ!」っていう(笑)。
――でもあのデコボコなコンビ感が最高でしたね。
細谷 決してクールでスタイリッシュではないんですよね。どこか滑稽にも見えるんだけど、それが何だかカッコよくも見えてしまう。「カッコ悪いんだけどカッコいい」、というのが二人のコンビの魅力なのかなと思います。
松岡 デコボコだからこそハマるんです。「STAMPEDE」での2人の別れのシーン(第10話「人間」)も印象的で、「行ってしまうのかい?」とかではなくて「今までありがとう」になるんです。それぞれの信念だったり目的というものを、特に何も言わなくてもお互いに分かっている気がして、その関係性もすごくいいなと思います。
――では最後に、これから物語の結末を見届けるファンへメッセージをお願いします。
細谷 すごく野心的な作品だと感じています。一度アニメ化された名作を、3DCGで、しかも新解釈で再構築して完結まで描く。そこにスタッフの皆さんの原作への深い愛情と、「普通では終わらせない」という強い意志を感じました。視聴者の方が予想しているような展開には、いい意味でいかないだろうと思うので、ぜひ期待していてください。
松岡 原作を知っている方も知らない方も、どちらにも満足していただける作品になっていると思います。あっと驚く仕掛けが所々に散りばめられていて、「こういう展開になるの?」と驚きつつも、最後には納得できるものになっていますので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらなという思いでいっぱいです。
――ありがとうございました。
◆取材・文=岡本大介

































