2018年にテレビや映画、ステージなどで輝く“超”注目タレントをジャンルごとに専門家が大予想する「2018年の“顔”大予想!」企画。第二弾は女優編! 80年代からアイドル評論家、作家として活動する中森明夫氏が、エンタメ界に新風を巻き起こす女優5名をピックアップ!!
2018年は平成30年となる年。平成生まれでも顔は“昭和顔”がここ数年の若手女優のトレンドです。この流れは2018年も続くと思います。
2018年確実に来ると予想できるのが、永野芽郁さん。2016年はドラマ「こえ恋」(テレビ東京)での演技が素晴らしく、2017年もドラマ「僕たちがやりました」(フジ系)などで活躍しましたが、何と言っても大きいのは、2018年4月から放送の連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合ほか)でヒロインに抜てきされたこと。放送が始まれば、さらに知名度が高まるでしょう。そんな彼女も“平成生まれの昭和顔”。昭和を舞台にした朝ドラの世界にマッチしますし、高い年齢層の方にも受けがいい。2018年の“顔”として頭一つ抜けた存在だと思います。
興行収入30億円を超えるヒットとなった映画「君の膵臓をたべたい」(2017年)主演の浜辺美波さんは、今後まだまだ伸びていく女優さん。僕が審査員を務めた東宝シンデレラオーディションで「ニュージェネレーション賞」を受賞したのが2011年。当時彼女はまだ10歳でした。それから注目を集めるまで随分かかったという印象ですが、売れてきてくれて本当に良かった。2018年は1月からドラマ「賭ケグルイ」(TBSほか)の主演も控えます。
個人的に注目しているのが、ドラマ「アシガール」(2017年NHK総合)が好評だった黒島結菜さん。少年っぽい無邪気さと女の子っぽいかれんな雰囲気が同居した、極めてまれな存在。さらっとした清潔感も持ち味です。主演映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」(2018年3/3土曜公開)も控え、一層の飛躍を期待しています。
山田愛奈さんも近年中の活躍が予想される女優の一人。出演作は、瀬々敬久監督の映画「最低。」(2017年)など、まだあまり知られていませんが、大化けしそうな予感がしています。2017年は「non-no」の専属モデルにも起用。抜群の透明感があり、“ポスト小松菜奈”と言っても過言ではないと思います。
“岡山の奇跡”と評されている桜井日奈子さんも注目の女の子。「白猫プロジェクト」「JR SKISKI」など、CMでの活躍はご存じの通りで、受けるオーディションは全部受かっちゃうような勢いがある。主演映画「ママレード・ボーイ」(2018年4/27金曜公開)と、ヒロインを務める映画「ういらぶ。」(2018年公開)が相次いで公開されますし、人気がさらに上昇しそうです。
今回取り上げた方はどの方も幅広く好感を持たれそうなタイプ。個人的には、女性に嫉妬を感じさせる、何なら嫌われるくらいでも演技の力でねじ伏せるようなパワーのある若手女優の登場にも期待したいですね。
取材・文=海老原誠二
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