沖縄のお笑いナンバーワンを決める「新春!Oh笑いO-1グランプリ2018」の決勝戦が2日、沖縄県那覇市の沖縄テレビ(OTV)で行われ、じゅん選手としんとすけの同期トリオ「じゅんとすけ」が優勝。128組の頂点に立ち賞金100万円を獲得した。
今年で12回目となる同大会は、インターネットや電話投票を使った視聴者投票を元にA・B・Cの3ブロックに分かれたトーナメント戦によって優勝が決定。本戦には、賞レース常連の初恋クロマニヨン、ありんくりん、ノーブレーキ、リップサービスから、実力派コンビのハンサム、パーラナイサーラナイ。そして、初出場のじゅんとすけ、7年ぶりのO-1出場となるすぱるたいんづ、敗者復活枠を勝ち抜いたクーターシンカなど、9組が参戦した。
Aブロックでトップバッターを務めたじゅんとすけは、戦後まで沖縄の学校でしまくとぅば(方言)使用を禁じるために使われた「方言札」の共通語バージョンでコントを展開。最終予選1位のありんくりんを抑えファイナルラウンドへ駒を進めた。
ファイナルラウンドは、Aブロックを勝ち上がったじゅんとすけ、Bブロックを制したハンサム、Cブロックを勝ち抜けた初恋クロマニヨンの3組で争われることになった。抽選により、ファイナルステージのトップバッターはまたしてもじゅんとすけ。エイサー(盆踊り)に参加する97歳の元気過ぎる老夫婦に引退を進める若者がほんろうされるネタで視聴者の心を掴み、見事王者に輝いた。
MCのひーぷーから優勝の感想を聞かれたじゅんとすけの首里石嶺は「いやもう(優勝は)ないと思っていたので、ビックリしましたね」と謙虚にコメントしながらも、うれしさで顔をほころばせた。
大会終了後に行われたインタビューでネタの手応えをたずねられると、首里石嶺は「1回戦はありましたね」と胸を張ると、じゅん選手は「正直、1本目は自信を持ってやっていた。これで勝っても負けても悔いはないという気持ちでいました」と続けた。ただ、ファイナルラウンドのネタは新作で、ライブでも1回しか披露したことがなかったため「方言を喋り慣れていないので組み合わせとか、ミスをしないかドキドキしていた」と、しんが本番を振り返ると、じゅん選手も「逆に、僕は標準語がたどたどしくなってしまうから…」と話し、それぞれで苦労があったことを教えてくれた。
優勝賞金100万円の使い道について、しんは「家計が火の車なんで…」とぶっちゃけて笑いを誘うと、首里石嶺は「毎月開催のライブに来てくれるファンにオードブルを振る舞いたい」と笑顔。じゅん選手は最近前歯を前方に出す手術を行ったそうだが「賞金を使って前歯をもっと前に出したい」と独特なプランを明かした。
最後に今後の活動について3人は「方言を武器に県外でもライブを行って活動の幅を広げたい」と意欲を見せた。