
「銀魂」20周年プロジェクトの最後を飾る完全新作映画「新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-」が、全国公開中。本作で描かれるのは、TVシリーズでも屈指の人気を誇る長編「吉原炎上篇」。夜王・鳳仙との死闘や神楽の覚醒など見どころ満載のこのエピソードは、最強の戦闘民族・夜兎の神威(カムイ)が、その圧倒的な強さと底知れぬ恐怖をもって物語に本格参戦した“原点”でもある。今回は、神威役の日野 聡を直撃。16年前の「がむしゃらさ」と、物語の結末を知った今の「解釈」の違いとは? さらには神威ならではの“セリフ”へのこだわりまで、たっぷりと語ってもらった。
16年ぶりの原点回帰に「声が出るかな?(笑)」
――20周年、そして「吉原炎上篇」の映画化おめでとうございます。神威にとっては本格登場となる重要なエピソードですが、映画化を聞いた時の心境はいかがでしたか?
日野 率直に「またやるんだ」という驚きがありました。その次に思ったのが、「神威の声が出るかな?」という心配で(笑)。
――やはり16年という月日は大きいですよね。
日野 そうですね。とくに神威は、バトル時のドスが効いた声だけでなく、普段の飄々とした可愛らしいトーンもあるので、その高低差がちゃんと出るかがポイントなんです。少し前にTVアニメ「3年Z組銀八先生」(2025年放送)で久しぶりに神威を演じていたんですけど、そこからまた期間も空いた事もあって、今回の劇場版の第一声では、スタッフさんから「ちょっと渋いね」と言われてしまって(笑)。
なので、すぐに調整して本番はOKを頂きました。当時は僕も若かったですし、何も分からずにがむしゃらに突っ込んでいく感じが神威とうまくリンクしていたんですが、今回はその初々しさを今の年齢でどう表現するか、そこはかなり考えましたね。

――長年演じてきたからこそ、キャラクターへの解釈も深まっていると思います。今回、演技面で意識したポイントはありますか?
日野 実は今回、台本にあったオリジナルシーンのセリフを、現場で変えてもらった箇所があるんです。台本では「死ぬよ?」のようなセリフになっていたんですが、「この言い回しは神威っぽくないな」と違和感があって。
――神威ならもっと違う言い方をするはずだと。
日野 ええ。なのでテストの時に、あえて神威の口癖でもある「殺しちゃうぞ」にニュアンスに変えて演じてみたんです。そうしたらスタッフさんも審議の上で「やっぱりそっちだよね」と採用してくださって。
――それはファンとしても嬉しい変更です! 「死ぬよ」だとちょっと淡白すぎますもんね。
日野 無邪気な殺意こそが神威なので。自分の解釈が合っているかは分かりませんが、長年演じてきたからこその「わがまま」を通させてもらいました。


























