2017年3月にリリースされた乃木坂46の17thシングル「インフルエンサー」が「第59回 日本レコード大賞」の大賞を受賞したことは記憶に新しい。同曲を含め、乃木坂46の既発シングルの歌唱を担当しているのは、それぞれの曲ごとに“選抜メンバー”として選ばれた十数人だけ。残りのメンバーは“アンダー”と呼ばれているが、そのアンダーメンバーが歌う楽曲のみが収録されたアルバム『僕だけの君~Under Super Best~』が発売中だ。
大人数のアイドルグループの場合、シングル選抜に選ばれなかったメンバーはもちろん、その楽曲に光が当たることは少ない。しかし、いまやトップアイドルグープとなった乃木坂46は、アンダーメンバーだけで全国ツアーを開催しファンを魅了し続け、アルバムをリリースするまでに成長した。
今回はメンバーの鈴木絢音、寺田蘭世、樋口日奈を直撃。アンダーとしての活動や楽曲の魅力について語ってもらった。
――アンダー名義では初となるアルバムがいよいよリリースされますね。
樋口日奈:ただただうれしいですね。個人的には『僕だけの君』という今回のタイトルがすごく気に入っています。乃木坂46がリリースしたアルバム(『透明な色』『それぞれの椅子』『生まれてから初めて見た夢』)にはいろんな解釈ができるタイトルが付けられてきました。どれも深い意味を含んでいますけど、『僕だけの君』って、私たちにとってはファンのみなさんだし、ファンの方にとっては応援するメンバーのことかなって。推しメン(応援するメンバー)がいない人でも誰かしら大切に思える人がいると思うので、その人の顔をイメージしながら聴いていただきたいです。シングルの表題曲じゃないので、熱心なファンの人じゃないとなかなか聞いていただく機会がなかった曲ばかり集まっていますけど、本当にいい曲ばっかりなんですよ。
――乃木坂46全体としてリリースするアルバムとは感覚が違う?
寺田蘭世:シングル表題曲のカバーとかではなく、アンダー楽曲だけでアルバムを出せることに意味があると思っています。アイドルグループのアルバムで、カップリング曲やアンダー曲だけで1枚リリースできることって珍しいですよね。私たちが歴史を刻んできた証拠みたいな作品だと思っています。グループとしては、次のシングルが20枚目になるので節目が近いですし、このアルバムが年初めにリリースされたということにも意味があるような気がしています。今後の私たちの活動がガラリと変わる!…かもしれない!?…と勝手に想像しています(笑)。
――なるほど。それぞれリリースされる意味や手ごたえを感じているようですね。
鈴木絢音:「アンダー楽曲しか収録されない」と聞いたときは、正直、不安な気持ちの方が大きかったんですけどね。でも、よくよく考えてみたら私自身、アンダーの楽曲が大好きなので“一ファンとして聞いてみたい!”とは思っていました。今までの乃木坂のアルバムとは確実に違うものになるという意味でも、アンダーを含めてグループ全体のことを知っていただく機会になればいいなと思っています。この作品をきっかけに、より多くの方にアンダーライブに興味を持っていただけたらうれしいです。
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