ドラマからアニメ声優、舞台など幅広く活動する女優の高部あいが、セーラー服に身を包んで主演したアクションホラー「女子高生ゾンビ」が、3月20日(土)から3日間限定でシネマート六本木で公開、そしてDVD&Blu-rayは4月16日(金)に発売される。
本作は“ゾンビハンター”という宿命の下、人間を襲うゾンビを切って討つ愛鈴(高部)の運命を描いたダークホラー。初のアクションに挑戦した高部に話を聞いた。
――“ゾンビハンター”という役柄はめったにないと思いますが、企画を聞いてどう思いましたか?
ゾンビハンターって? ゾンビってどう倒すの? という感じで、まったく想像がつかなかったです。とりあえずアクションを練習して、現場で頑張るしかない。考え過ぎずやれることをやろうと思いながら撮影に臨みました。
――演じてみていかたでしたか?
普通の“人間”の役だったらどこかしら似ている部分があると思いますが、今回は自分とあまりにも離れ過ぎていたので、想像して考えて作り上げていきました。一番難しかったのは、感情をあまり表に出さないところ。愛鈴はちょっとしたことには動じない人物で、そういう“無の境地”でせりふを言わなければいけないのは難しかったですね。感情を出さないでいると淡々とした芝居になってしまうので、見ている方に不自然に思われないようなバランスを探るのも難しかった。感情があらわになるシーンの方が楽でした。
――そんな愛鈴を演じ終えて、作品をご覧になった感想は?
やはり、愛鈴が宿命を背負って戦い続けなければならないのはかわいそうでしたね。もしもこんな子がいるとしたら、ゾンビを倒すのを手伝いたいです! それと、ゾンビが意外と怖いですよ。ダークな雰囲気も楽しんでもらえると思います。男性向けのメッセージとしては、ブルマをはいたきれいなゾンビが出てきますので、ぜひご覧ください(笑)。
――初挑戦のアクションシーンも多かったですね。練習はどのくらいしたんですか?
練習期間は2日間しかなくて。撮影に入る前に、なぜか家にあった竹刀で素振りの練習をしたりしてました(笑)。現場に入ってからは、アクション監督さんに殺陣の指導をしていただいて、休憩時間には練習をゾンビ役の皆さんが手伝ってくれたりことも(笑)。踏んづけられたり何回も刺されたりして、痛くて泣くかと思ったこともありましたが、一日の終わりに体のあちこちが痛いことが、充実感を感じられてよかったです。
――ちなみに、ゾンビは平気ですか?
ゾンビは怖くないです。日本の、ねと〜っとしたお化け系は駄目なんですけど。なんでだろう? ゾンビは堂々と来てくれるというか(笑)、後ろから『ひょろ〜』と出てきて驚かせるようなことはしないからでしょうね。ゾンビを倒すゲームもよくやりますよ。ピストル型のコントローラーを買ってきてやったりしてます。
――本作をご覧になる方へのメッセージを一言、お願いします。
目の動きなど細かいところまでいろいろ考え、声色もいろいろ変えて演じたので、皆さんがどう思うかわたしも気になっています。ぜひ見ていただいて、感想を聞かせてください!
――アクションに初挑戦した後は、4月には早乙女太一主演舞台「嗚呼、田原坂」で時代劇にも初挑戦ですね。
早乙女さんと共演するのが本当に楽しみです! 今は準備として、着物の着付けや所作のおけいこを初めてやらせていただいています。早く所作を身に染み込ませて、舞台では芝居に集中できるよう頑張ります!
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