歌声合成ソフト「VOCALOID 初音ミク」によるコンサート「ミクの日感謝祭 39's Giving Day」が3月9日の“ミクの日”にZepp Tokyoで開かれ、ファン約2500人が集結。会場には同ソフトを使って楽曲を制作した“プロデューサー”と呼ばれるアマチュア音楽作家たちや、PSP用リズムゲーム「初音ミク -Project DIVA-」(セガ)で初音ミクのモーションアクターを務めたアイドル・小倉唯、小倉とユニット「ゆいかおり」を組む石原夏織、音楽ガッタスから能登有沙らも登場した。
「初音ミク」は、声優・藤田咲の声を基にした音声で自由に歌わせることができ、音楽制作を趣味とするアマチュアやプロに人気のソフト。イラストレーターのKEI氏が描いたキャラクター“初音ミク”自身も人気があり、動画サイト「ニコニコ動画」などで、さまざまに描かれたミクの動画が投稿されたり、漫画化されたりなどしてブレーク。後続作品として、双子によるハーモニーが楽しめる「鏡音リン・レン」(声優・下田麻美)、英語とのバイリンガルが特徴の「巡音ルカ」(声優・浅川悠)などが発売され、その世界は拡大を続けている。
コンサートでは、縦2メートル、横6メートルという巨大な透明のスクリーンにCG映像で映し出されるという形でミクはその姿を現した。多数の視聴回数を得た人気の楽曲から、メジャーデビューを果たしたグループ・supercell作曲の「ワールドイズマイン」('08年)、ミク人気を高めた初期の楽曲 でOSTER project作曲の「恋スルVOC@LOID」('07年)など、ミクを代表する楽曲を30曲生演奏。
立体映像のミクは、曲に合わせて水着やドレスなどさまざまな衣装に早変わりしながら軽やかにダンス。仲間のリン・レン、ルカも登場してミクと“共演”するとファンは大喜びしていた。また、モーションアクターを務めた小倉をはじめとした石原、能登の3人はミクの代表曲「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」(ika_mo作曲、'07年)をキレのあるダンスで踊り、会場を大いに盛り上げていた。
コンサートの後には、7月29日(木)に発売されるゲーム第2弾「初音ミク -Project DIVA- 2nd(仮)」(セガ)の“39の秘密”を明かそうという無料イベントも開催。イベントに参加してゲームの魅力を紹介した小倉は「第2弾でもモーションアクターとして参加させていただきます! ミクちゃんはかわいくて大好きなので、(参加できることを)友達に自慢したいと思います(笑)」と報告した。
また、石原は「ミクちゃんの動画を見ながら一生懸命ダンスを覚えてます。これからもミクちゃんの動画で練習したいと思います」とリスペクトを寄せ、小倉も「ミクちゃんの楽曲では、ルカとデュエットしている『マグネット』がお気に入りです! ヘタレな男性キャラクターの“KAITO(カイト)”の株も急上昇中です! ボーカロイド大好き!」とファンとしての顔をのぞかせていた。
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