オリジナルTVアニメ「メルヘン・メドヘン」が、AT-Xほかで放送中。第2話のアフレコ後には、鍵村葉月役の楠木ともり、ユーミリア・カザン役のLynnがインビューに応じてくれた。
【アニメ「メルヘン・メドヘン」インタビュー(1) Lynn「私は、カザンさんほど怖くないよ」 より続く】
楠木「葉月ちゃんが1話に比べて、だいぶ気持ち悪くなったなって思いました」
――1話と2話で、印象的なシーンはありましたか?
楠木:2話は、実の母に「自分の『物語』を見つけなさい」って言われるところから始まって、最後もそのセリフを思い出して終わるんですけど、葉月にとって実の母がいかに大事な存在かというのが分かるなぁと思いました。今回は静ちゃん自身も、思っていた事を葉月にちゃんと話してくれたりして、より人間っぽさが出ていたというか。葉月自身もショックな出来事はあったけど、それが静ちゃんと仲良くなるきっかけにもなったので、ハートフルだったというか。人間らしさが出ていた回だったと思いました。
――実際にありそうな、リアルな感情が出た回でしたよね。葉月ちゃんが傷ついたところは、静がカザンに「ヘクセンナハトを勝ち抜くために、葉月を鍛えてるだけだろう」と言われて、「そのとおりです」ってあっさり答えてしまったところですね。
楠木:はい。もう、切ないっ!って思いました。しかも、静ちゃんがはっきりズバッと言っちゃうんですよ。何で~~って(悲)、何で言っちゃったの!と思って、末柄さんとも「この子は嘘がつけないのかな?」って休憩時間にお話ししてたんですけど、それも静ちゃんの愛なのかな?って思いながら、どうなんでしょうね?
Lynn:包み隠さないんでしょうね!(ズバッ)
――静も人付き合いが上手くないんでしょうね。葉月にとっても、沈んだ感じは初めてですよね。
楠木:そうですね。普段ワチャ~ってしているので、ここで落ち込んだ顔が見られて、演じる側としては「こういう葉月ちゃんの一面もあるんだな」って感じました。演技もすごく迷ったんです。カラ元気みたいな方向もあったんですけど、全部をそうしちゃうか、ちゃんと落ち込むのか……。でも、葉月ちゃんは普段から人間関係に苦手意識を持っている子だったので、ちょっとした事でもだいぶ傷付くんだろうなと思ったんです。しかも、これはちょっとしたことではなく、だいぶショッキングな出来事だったと思うので、泣くくらいの勢いだろうと、すごく落ち込んだ演技をしました。
Lynn:あと、一緒に魔法の授業を受けている子が、結構年下の子たちだったんですよ。小さい子って、ガツガツと本当の事を言っちゃうじゃないですか。それも余計心に刺さるんだろうなって。だけど、最終的に1人じゃなく、お友達もできて強くなる終わり方になっていたので、これからもいろいろと乗り越えて成長していく姿を見たいなと思いました。
――そもそも2人がそんな展開になったのも、カザンさんのせいでしたよね?
Lynn:…あれ?
楠木:確かに(笑)。ヘクセンナハトの話を出したからですよ!
Lynn:でも、それは静がいつまでも隠してるからさ。
楠木:あの勢いだと、カザンさんに言われるまでずっと言わなそうですよね。前日くらいに「ヘクセンナハトに出てもらうから」とか言いそう(笑)。
――先程、含みがあると言いましたけど、カザンは先のことが見えている感じはしますよね。
楠木:実は、周りの事がよく見えている感じがしますよね。怖いけど本当は優しい!みたいなところも、今後出てくるのかなぁ?