高杉「監督に『次の作品のことは考えなくていい』と言われました(笑)」
――ここまでたびたび英勉監督の話題が出ていますが、現場ではどういった指示が多かったですか?
森川:とにかく、「もっともっと!」「行ける行ける!」「どんどんやっちゃえ!」みたいな感じです(笑)。
高杉:「次の作品のことは考えなくていい」とずっと言われましたね(笑)。
森川:「いいから、どんどん出していけ」という感じでした。
――あの演技の裏には監督のそんな言葉があったんですね。
高杉:あと、監督の笑い声が本番中も聞こえてくるんです。
森川:そう! 私たちの演技が面白いと、監督が本番中に笑うんですよ! こっちは笑わないように真剣にやっているのに、監督が笑った声が聞こえ、つられて笑ってしまってNGなんてことも結構ありました(笑)。
――芽亜里が投票ジャンケンの種明かしをするシーンは、CGではなくキャストが実際に止まって、その中で森川さんだけが動き回って演技をするという演出でした。
森川:あれはみんなよく耐えたな、と思いました。私はたっぷり時間を使って演技したので、みんなは固まっているのが相当大変だったと思います。高杉君には肘で肩に寄り掛かったりもして(笑)。
――高杉さんは止まる側でした。
高杉:みんながリアルにストップしたんですが、「誰かしら目をつぶっているだろう」と思い、後から映像をすごく集中して確認しました(笑)。でも、意外とみんな大丈夫でしたね。
森川:もう一回見返したいですね(笑)。
高杉:僕はカメラのフレームに入らないタイミングで、隠れながら結構目をつぶっていました(笑)。
森川:あと、あのシーンは美波ちゃんがすごかった! 私が美波ちゃんに顔を近づけて語りかける演技があったのですが、本当に一切まばたきをしていなかったです。
――カメラ目線や止まった空間での演技など面白い演出が多い印象ですが、演じるお2人としてはいわゆる普通の演技とどちらがやりやすいですか?
高杉:どちらも難しい部分とやりやすい部分があると思います。僕は今まで静かな役が多かったので、“受け芝居”を多く経験してきました。今回はどちらかといえば“発する側”なので…まあ、発しても夢子や芽亜里には聞いてもらえないことが多かったのですが(笑)。
森川:発するけどだいたい無視されるよね(笑)。
高杉:でも発する演技は受け芝居と違うエネルギーを使うので、「こんなにも演技って違うんだな」と感じましたし、その難しさや楽しさを今回初めて知りましたね。
――ギャンブルを行う際にテーブルが光っていたりと、セットも豪華な印象を受けます。
森川:どのシーンも豪華ですね。教室のシーンも、普段はあの部屋は教室ではなく何かの展示室なんです。元々の部屋も見せていただいたのですが、それを見てから完成したセットに入ると、全部が作り込まれているという印象を受けます。
高杉:現場を朝見ると何もないところなのに、撮影のときには「賭ケグルイ」の世界観ができ上がっているのですごいなと。特にレッドカーペットが撮影で毎回どこかしらに出てくるので、それを見つけるのも面白かったですね(笑)。
――オープニング映像では高杉さんはアクションもされています。
森川:無駄にかっこいいあれですね(笑)。
高杉:本編ではボコボコにされているのに(笑)。1話では芽亜里に負けるシーンから始まったじゃないですか。
森川:そうそう。なのにその直後にあの映像が入るから、芽亜里的には「何をそんな強気でいるんです?」って思いました。「鈴井の妄想です」って画面の端に入れておいてほしいです(笑)。
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