ラブシーンの撮影はクランクインして3日目!!
――夫役の中村倫也さんとは共演経験もありますが、彼とは最初に何を話しました?
「俺たちは徹底的に嫌われに行くぞ!」って。彼の怖さたるや(笑)! やっぱりすごいですよね。雰囲気というか、たたずまいからすでにオーラを感じます。物語ではとても仲が悪い夫婦ですが、現場では夫婦で力を合わせて嫌われに行こうと思っております(笑)。
――松本さん自身から見た里奈はどういう人物だと思いますか?
相当えぐいことをしている人なので、そこを理解しろと言われたらなかなかできないとは思うんですが、自分の中にもきっとその要素は少なからずあると思うんです。「愛されたい」という孤独感や寂しさなど、彼女なりの純粋な気持ちや切実な思いがあるからこその行動というのは理解ができますし。やり方はどうであれ、人間だから「どうしても欲しいものは手に入れたい、幸せになりたい」という欲求があるのは当然だし、抗えない気持ちだと思います。……って、どうしても私は里奈のことを擁護してしまうんですけど(笑)。
――1話で純平(塚本高史)と抱き合っているシーンも印象的でした。
あのシーン、撮影が去年のクリスマスだったんですよ(笑)。しかもクランクインしてから3日ほどしか経っていない頃で、「もうこのシーンをやるの!?」と本当にビックリしました。塚本さんともまだほとんどお話したことがない状況の中での初めての濡れ場だったのですごく不安だったんですけど、あのシーンをそのタイミングで撮ったからこそ自分の心が少し溶けたというか。塚本さんからも私が本気だったから演じやすかったというお言葉をいただけて、自分でも満足できる甘いシーンになったのではないかなと思っています。
――大胆な脱ぎっぷりに思わず目を奪われました。
脱ぎましたね~(笑)! 最初はまさかあそこまで脱ぐとは思っていなかったんですが、監督やプロデューサーさんと前日にベッドシーンについてのお話をさせていただいた際に「センセーショナルに、官能的に撮りたいんだ」という明確なプランを教えていただいて。すごく賛同して「やりたいです!」とお伝えしましたし、当日も覚悟をして臨ませていただきました。そこからは正直もう恥ずかしくないというか、スタッフさんが隠そうとしてくださろうとしても「いや全然大丈夫です!」みたいな(笑)。