木村拓哉主演ドラマ「BG~身辺警護人~」の気になる秘密を監修・古谷謙一氏が徹底解説!
運動神経よりも危険を察知する能力が必要不可欠!
――第1話で章(木村)が年齢やブランクを気にしているシーンがありましたが、実際ボディーガードとして活躍されている方々の年齢は?
木村さんの実年齢に近いところっていうのは、経験も積んで一番いい時期だと思います。見た目の安心感もそうですけど、年齢的に説得力もありますよね。
若い人にしてほしいとか、男性がいいとか、女性がいいとか、少し年配の人にしたいとか、オーダーも依頼人変わってはきます。確かに現場から離れると、感覚は鈍るのはどうしようもないですよね。どの仕事でも同じことだと思いますが、毎日やっていたことをやらなくなってから勘を戻すのは、少し時間がかかります。ボディーガードとしては、その場の判断や、反射神経が大事な仕事なので、経験が大事な部分も大きいです。
――やはり、運動神経がいい人が向いているのでしょうか?
悪いと難しいかもしれないですね(笑)。でも、運動神経よりも危険を察知する能力を訓練を通じて培っていくほうが大事だと思います。いつも格闘があったりするわけではありませんので。私たちの仕事は、警備を依頼したクライアントに“何もない”というのが一番の理想だと思うんです。
だから、クライアントが何もなかったって思えるくらいの安心感を与えるっていうのが理想です。そのために、何かを起こさせる前にやめるのか、何か起きそうなところへ行かないのかと、さまざまな可能性を考えて任務にあたっています。
そういう意味では、私の個人的な意見ですと、身体能力よりもいろんなことに気が付いたり、気が使える人、変化に気が付く人が向いていると思います。周囲の環境や、本人が話していることなど、逐一アンテナを張って情報を集めて、小さな異変や些細な違和感に気づける人が向いていると思います。