木村さんはまさしく正しく「スター」
――では、反対に身辺警護課の中でリーダーっぽいなと思われる方は?
それはやはり木村拓哉さんでしょう。いついかなる時でも、実に自然な形で輪の中心にいるのが木村さんです。それは恐らく、持って生まれた星がなさしめるものなのだろう、としか思えません。
例えば制作発表の時「木村さんから会場の皆さんへのプレゼントがあります」と発表されたとたん客席から巻き起こった、その嬌声のデシベルや圧の高さは、僕の人生で目の当たりにする機会のないものでした。
それは長年にわたって、多くの視線や歓声を一身に浴びて来た方だからこそできることでしょうし、そうした方だからこそ、この座組に入られても特に気構えるでも、取り繕うでもなく、何げなく自然に輪の中心にいて耳目を集めて、それでちゃんと皆にその場の“饗”を振る舞う事が出来る。
まさに「スター」というのはこういう人のことなんだとつくづく感じ入るばかりです。
そう考えると、彼はリーダーというくくりにも留まらない存在といえるかも知れません。木村さんはまさしく、正しく「スター」なんです。ご一緒していても、本当にまぶしいくらいです。
――現場で木村さんが上川さんの物まねをされたとか?
その現場には残念ながら居合わせていなかったんです。現場では皆が本当にたわいない話をとめどなくしているのですが、「こんなことがありました」という話をするとき、木村さんはあたかも、その時の振る舞いを再現するかのように話をなさるんです。
例えば「家に帰ってビールを飲んだ」という一節でも「家について、冷蔵庫を『バムッ』(ドアを開け冷たさを感じながらビールを取り出すしぐさ)『プシィッ』(プルタブを開ける)『ンッンッンッ』(飲む)『プッハァッ!』うっめぇ!」と、その場の臨場感を、居合わせた人にも共感・追体験させてくれるような表現力とサービス精神で表現してくれるんです。
それも本当に自然な形で。きっと僕の一言一句も頭に刻まれていて、ちょっとした抑揚などをトレースしてくれるんでしょう。僕は普段あまり誰かに物まねをされるということがないので、むしろその場に居たかったと思うくらいなのですが…。いつかセットの端からでものぞいてみたいです(笑)。
――その木村さんから「上川さんの体つきがスゴイ!」との“証言”もありました。
決してすごくはないのですが…台本を読ませていただいて、最初に思ったのが「体は動いた方が、いろいろな意味でご迷惑をおかけしないだろう」ということだったので、準備はしていました。
「遺留捜査」(2011年ほか、テレビ朝日系)では、恐らく必要ないし求められる事もないでしょう(笑)。ですので、褒められるようなことでもありません。
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送
【HP】http://www.tv-asahi.co.jp/bg/
●PROFILE
1965年5月7日生まれ。東京都出身。4月期金曜8時のドラマ「執事 西園寺の名推理」(毎週金曜夜8:00-8:54、テレビ東京系ほか)に主演する
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