「度肝を抜かれました」阿部寛を感嘆させた映画「空海―」の世界観
若き天才僧侶の空海が唐の都・長安で怪事件の謎を解く夢枕獏原作のミステリー小説を、巨匠チェン・カイコーが映画化。空海と白楽天が追う怪事件のカギを握る遣唐留学生・阿倍仲麻呂を演じた阿部寛。初めてのチェン監督の現場だが、「やりやすかった」そう。
「厳しさもあるんですが、監督を中心に一つのカットを相談しながら作り上げていく、異国の撮影で緊張が漂う中も非常にやりやすい現場でした。そして、役者も応えようと必死になるのも刺激がありました」
現場で何よりも驚いたのは、エキストラの数とその意識の高さ。
「何百人というエキストラの方が参加されていたのですが、撮影していない時でも遊んでいないしムダ話もしていない。それぞれが作品の意味を理解して参加し、チェン監督の作品に出演している1人であることを自覚しているんだなと感動しました。あと何といってもそんな人数のエキストラを惜しみなく使うスケールの大きさには、ただただ驚きました」
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