「依頼人の方と事前にお話しをするようにしています」
――これまでの収録で最も印象に残っているお宝は何ですか?
私がこれまでで一番すてきだと感じたお宝は、ラリックの香水瓶です(※2017年8月29日放送回)。ガラス製の香水瓶10点がスタジオに登場したのですが、見惚れてしまうほどきれいでした! それに、鑑定士の方が背景などを解説して下さったので、なおさら魅力的に見えましたね。
解説のVTRでも「形にできない“香り”というものを表現したのが香水瓶」という話があり、「なるほど!」と思いました。自分が普段使うような香水も、瓶までは目を配っていませんでしたが見方が変わりましたね。それに、香水瓶一つ一つにも名前が付いていて、中には「軽はずみ」なんて名前のものもあって! まさに軽弾みな気持ちのときに着けたくなる香水の香りを、香水瓶の形で表現しているというのが興味深いなと思いました。
――番組ではさまざまなジャンルのお宝が登場しますが、片渕アナが中でもご興味があるのは?
西洋のアンティークが好きですね。おしゃれで繊細なものが多いですしやっぱり女性としては引かれます。
――ご共演の今田耕司さんと福澤朗アナについて、お二人の印象や現場でのエピソードがあればお聞かせください。
お二人ともすごく優しいです! 今田さんはいつも気さくに話しかけて下さりますね。本番前にセット裏で話していたことをオープニングトークに交えて下さったり、私のちょっとした発言を拾って下さったりと、お気遣いがとてもありがたいです。
福澤さんはアナウンサーの先輩としても尊敬しています。博識ですし、その場その場での言葉の選び方がとても的確でボキャブラリーも豊富で。私が考えつかないような言葉の表現をされる度に、一つずつ勉強させていただいています。
――番組の収録には、どういった準備をして臨んでいますか?
バラエティー番組ですとアナウンサーが進行役を務めることが一般的ですが、「鑑定団」は全然違っていて、どちらかといえばリアクションをカメラに抜かれていることが多いんです。そういった立ち回りで番組に入ることは珍しく、「進行もしないのに、自分に何ができるだろう」と思ったこともありましたね。
そんな中で自分にできることを探した結果、今は依頼人の方がスタンバイしているセット裏になるべく早めに行き、依頼人の方と事前にお話しをするようにしています。出身地やご趣味などを伺って、興味深いポイントがあれば収録本番でも触れられるように準備しています。とはいえ、ただ雑談をしている感じですし、使えそうなお話しを伺ったものの本番で出せなかったなんてことも多いんですけどね。
――もし、この番組に依頼人として出演するなら何を持ってきますか?
どうしよう! 大した物を持ってないですよ(笑)。
――ご実家にある物でも…(笑)
それだと、祖母の家には有田焼のつぼや皿があるのですが、「これはいい物なんだよ~」って言っていましたね。そういうふうにおっしゃる方々をたくさん見てきましたからきっと安いと思いますけど(笑)、ちょっと番組で見てもらいたくもありますね。
――おばあさまはそういったものを集めるのがお好きなんですか?
というよりも、佐賀では身の周りに自然と有田焼があるんですよね。小学生の時は給食の食器も有田焼でした。それくらいなじみ深いものですし、安いものから高いものまでたくさんありました。
佐賀の人は、「いいお皿だな!」と思うとすぐに皿の裏を見るんですよ。そこに“どこの窯元の皿”というのが書いてあるので、それをチェックしているみたいです。
毎週火曜夜8:54-9:54ほか
テレビ東京系ほかにて放送