長らくミュージカル俳優として活躍してきた山崎育三郎。近年は活動の場をドラマにも広げ、'18年に入り、「世界の村のどエライさん」(フジ系)で初のMCに挑戦。未知の世界に、どんな心持ちで臨んでいるのだろう?
「一番はリラックスして自然体でいる、ということです。お芝居と違って、バラエティーは台本があるようでない。何が起こるか分からないのでドキドキしますが、幸い初回のゲストが仲良しの尾上松也くんと、子供の頃から知っている栗山千明ちゃんで、それはすごく助けられました」
番組は、洞窟住居や水上生活といった世界各地の村を訪れ、村人の幸せを支えるどエライ人を紹介するもの。「休日も家にいるよりあちこち行きたいタイプ」という山崎だが、どエライ場所で行ってみたいところは?
「ロシアの極寒の村(2/19OA)は興味あります。ただ、危険なところに行くことには抵抗がないんですが、乗り物酔いがひどくて。その時点でどエライ村には行けないですね(笑)」
では自身の周りにいるどエライさんといえば誰?
「先輩の市村正親さんです。市村さんは稽古に誰よりも早く入ってウオーミングアップを行っているんです。そのストイックさは、もはやアスリート。だからこそずっと主演で舞台に立ち続けられているんだと思うし、僕もそうなりたいと憧れています」
そう語る山崎も、あらゆる分野の第一線で活躍するどエライさんだ。ミュージカルスターとして地位を確立している今、なぜ、次々と新しいことに挑戦し続けているのか。
「僕は12歳でミュージカルの主演を務めたのですが、実は一度ドラマにも出演しているんです。その結果、『ミュージカルしかやりたくない!』と思って、ずっと歌とダンス+お芝居というパフォーマンスにこだわってきました。でも長く続けているうちに、『もっと広い世界とつながったら、ミュージカルをいろんな方に見てもらえるようになるのかな』と感じ始めて。ちょうどそのとき『下町ロケット』(2015年TBS系)のお話をいただいて、ドラマに出演しました。そこからいろいろな役をいただいて、テレビを通して僕を知ってくれた方がミュージカルも見に来てくれるようになった。だから30代に入ったとき、『決め付けず何でもチャレンジする』とルールを変えたんです。でも全てはミュージカルのため。そこは揺るぎません」
最後に、今後さらに挑戦してみたい分野はあるのかも聞いてみた。
「この2年、カバーアルバムを出させてもらっているんですが、今後は自分で楽曲を作るなど、“山崎育三郎”としての歌も歌っていきたいです。あとプライベートで野球チームを持っているので、その活動も増やしていけたらいいなと思います」
山本奈緒子
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